NY為替市場は、株価が大暴落しリスクオフになり、円買いになった。欧州株の引け間際から、米株の下げ幅が広がり、欧州株は引けにかけて下げ幅を拡大した。株価の下落は欧州引け後も止まらずダウ平均は一時1000ドルを超える下げ幅をみせ、ナスダック総合も6800ドルを割り込み270ドル以上下がった。株の下げの影響でドル円とクロス円はじりじりと下がり、ドル円は108.58円、ユーロ円は132.94円、豪ドル円は84.55円、NZドル円は78.29円まで下落した。
ドル円とともに避難通貨とされるスイスフラン(CHF)も大きく買われた。ドル/CHFは0.9355CHF、ユーロ/CHFは1.1447CHF、CHF円は116.62円まで一時CHF高になった。
イングランド銀行(BOE)は、政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決定し、資産購入枠も4350億ポンドで据え置くことを決定と、どれも市場予想通りだった。しかしその後の議事録で経済成長の早まりによっては、早期の利上げ実行の可能性があることにも言及し、カーニーBOE総裁もタカ派発言をしたことで、ポンドは一時1.4067ドルまで急伸したが、リスクオフに相場が傾くと1.39ドル前半まで戻す荒い値動きだった。ポンド円も154.05円まで上昇後、150.84円まで下落した。
ユーロドルは1.22後半から1.22前半までの間でもみ合いになったが、ユーロ円の売りで頭を抑えられた。
オセアニア通貨は、NZ準備銀行(RBNZ)の声明文とスペンサーRBNZ総裁、マクダーモットRBNZ総裁補佐のハト派発言の内容で東京時間に弱含んだが、NY時間に入ると豪ドルに対して買われたことで、対ドルでは0.7243ドルまで上がった。一方豪ドルは対NZドルで売られたことで、豪ドル/ドルは0.7779ドルまで下がった。両通貨の強弱を表す豪ドル/NZドルは1.0894NZドルから1.0758NZドルまで急激に豪ドル売り・NZ買いになった。
リスクオフが堅調だったことで、高金利通貨も売られた。南ア・ランド(ZAR)円は8.92円、トルコリラ(TRY)円は28.29円まで一時弱含んだ。
6時現在、ドル円は108.79円、ユーロドルは1.2243ドル、ユーロ円は133.18円で推移。

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