東京市場は堅調か。先週末の米国株は、良好な企業業績などを好感してダウ平均が200ドルを超える大幅高となっている。一方で、為替市場ではドル安基調が継続しており、ドル円は足元で108円70銭近辺で推移している。米国株高、円高と、日本株には強弱材料が混在しているが、先週の日経平均が26日まで3日続落と、円高のネガティブ材料に強く反応していた反動で、きょうは米国株高のポジティブ材料への反応が強く出ると予想する。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて95円高の23725円、ドル建てが115円高の23745円で取引を終えた。

 先週金曜の引け後に発表された企業決算では、信越化学やファナックの内容が良好で、ADRでも両社の株価は大幅高となっている。これらは東京市場でも強い動きが予想され、決算に対する警戒感を和らげる可能性が高い。ただ、円高が重しとなっている状況は変わらずで、上では戻り売りも出てくると考える。買い先行から序盤で上を試した後は伸び悩み、その後はこう着感の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは23690円−23780円。