東京市場はもみ合いか。ECB理事会後のドラギ総裁会見は、欧州の成長加速を強調する内容となり、会見を受けてドルは売られる展開。しかし、トランプ米大統領が強いドルを望むと発言したことで、一転、ドル買いの動きが強まった。ドル円は足元で109円60銭近辺で推移している。欧州株はユーロ高警戒から下落し、米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が高値を更新した一方、ナスダック総合は下落した。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて55円安の23605円、ドル建てが30円安の23630円で取引を終えた。

 トランプ大統領の発言が円高を食い止めた点はポジティブではあるが、その直前には108円台半ばまで円高が進む場面があり、依然として為替動向は警戒材料。今晩、米国では10-12月期GDPや12月耐久財受注など重要指標の発表があるほか、ダボス会議でトランプ大統領の演説も予定されており、為替のボラティリティが高い状況が続きそう。ドル高が期待できそうな材料もあるが、今週、円高が日本株の重しとなっただけに、期待だけでは積極的な買いは入りづらく、様子見姿勢が強まると予想する。場中はドル円動向をにらみながらも、方向感に乏しい地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは23580円−23750円。