東京市場は軟調か。ムニューシン米財務長官のドル安容認発言を受けて為替市場でドル安・円高が進行しており、売り優勢の展開が想定される。ドル円は足元で109円10銭近辺で推移しており、109円を割り込む場面もあった。為替の荒い動きを受けて米国株も不安定な動きとなっており、ダウ平均は上昇した一方、S&P500とナスダック総合は下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が大幅安となっており、半導体株が売られた。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて170円安の23740円、ドル建てが145円安の23765円で取引を終えた。

 日経平均はきのう後場の動きが弱かった上に、追い打ちをかける円高加速で、センチメントの悪化が警戒される。場中もドル円動向をにらみながら神経質な展開が続きそうだ。今晩のECB理事会およびドラギ総裁会見で為替の基調が変わる期待はあり、下値では押し目買いも入ると考えるが、円高および米国株の動向から、特にハイテク株に厳しい展開が予想されるため、反発力は限定的とみる。水準を切り下げて始まった後は、安値圏でのもみ合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは23680円−23850円。