NYタイムの為替市場は、一度ドル売りに傾いていたドル円やユーロドルが、米10年債利回りの上昇とともに、ドル買い戻しの動きとなった。ただし、12-13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて大きく動意付くことはなかった。ドル円は113.24円を底に113円半ばまで買い戻され、ユーロドルは1.1812ドルまで上値を伸ばすも、1.17ドル後半まで押し戻された。米10年債利回りは、NY勢の入り際に2.35%付近で取引されていたが、NY午後に入り2.38%半ばまで上昇した。ドル円とユーロドルの綱引きにユーロ円には方向感が出難く、133円後半でもみ合った。独連立政権への期待感やスペインカタルーニャ自治州議会選挙で独立賛成派の政党が過半数を割り込む見通しなど、ユーロを下支えするものはあったが、ユーロを大きく上昇させるまでには至らなかった。
ポンドは、上値の重さが継続された。先週に前進をみせた英・EU離脱交渉だが、次なる段階への不透明感は依然として残り、ポンドを買い進めない要因となっている。ポンドドルは1.33ドル半ばで頭を抑えられ、ポンド円が151.24円まで下値を広げた。
豪ドルは、対ドルで0.7545ドルまで上値を伸ばすも、その後は伸び悩んだ。一方、対円では85円半ばで底堅い動きとなった。東京タイムに大きく上昇したNZドルは、ロンドン勢の参入後に上値追いは止まるも、対ドルでは0.69ドル前半で推移した。対円では78円前半で下げ渋り、78円半ばまで再び強含んだ。
ドル/加ドルは、1.28加ドル半ばで方向感ない値動き。加ドル円は88.05円まで売られる場面はあったが、売り一巡後は88円前半でじり高に推移した。
今週に発表予定の南ア11月消費者物価指数を始めとする経済指標や、週末から開催される与党アフリカ民族会議(ANC)の党首選を控えて、南ア・ランド(ZAR)は底堅く推移した。ZAR円は8.36円、ドルZARは13.56ZAR前半までZARは一時強含んだ。
6時4分現在、ドル円は113.53円、ユーロドルは1.1773ドル、ユーロ円は133.65円で推移。

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