NYタイム、ドル円は9月20日以来の安値111.14円まで大幅な下落となった。米10月耐久財受注の下振れや、米株軟化がドル安・円高を後押し。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、「数人の当局者がインフレの弱さを理由に近い時期の利上げに反対」したとのヘッドラインを受け、米長期金利は2.32%付近まで低下。ドル相場が下振れた。「数名はインフレが明確にFRB目標2%の軌道に乗るまで利上げに反対との見解」だった。ただ、「多くのFOMC参加者は労働市場の引き締まりがインフレを押し上げると想定」、「近い時期の利上げは正当化されると判断」していた。
他通貨も対ドルで上昇、対円で重い推移となった。ユーロドルは15日以来、1週間ぶりの水準1.1827ドルまで買われた。ポンドドルは、ハモンド英財務相が秋期財政報告書で2017年以降GDP予想を下方修正したことから1.3214ドルまで下落したが反転。10月13日以来の高値1.3327ドルまで上昇した。
資源国通貨も対ドルで上昇。週間原油在庫の取り崩しが公表されたものの、NY原油は57ドル半ばへ下押しが先行。しかし米・加パイプラインの原油漏れを材料視してつけた57ドル後半の高値圏をほどなく回復。産油国通貨の加ドルは対ドルで1.2697加ドルと、13日以来の1.27ドル割れまで加ドル高となった。豪ドル/ドルは0.7624ドル、NZドル/ドルは0.6887ドルまで上昇した。
クロス円には、ドル円の下落による円高が影響。対ドルでの各通貨上昇に追随できなかった。ユーロ円は一時131.44円、ポンド円は148.02円、豪ドル円は84.60円、加ドル円は87.48円、NZドル円は76.43円まで水準を下げた。
6時35分現在、ドル円は111.16円、ユーロドルは1.1824ドル、ユーロ円は131.47円で推移。

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