東京市場は強い動きを予想する。米国ではダウ平均が160ドル高と大幅上昇となり、終値で23000ドル台に乗せた。好決算や金融株の上昇を受けて主要3指数がそろって高値を更新している。リスク選好の流れから為替市場でもドル高・円安が進行し、足元のドル円は112円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて100円高の21450円、ドル建てが120円高の21470円で取引を終えた。

 米国株高と円安が日本株の上昇をサポートする展開を予想する。ここ数日の日経平均は下げない一方でもたついた動きが続き、強弱感が入り交じっていたが、ダウ平均の大幅上昇を受け、強気の見方が優勢となる可能性が高い。水準的には21500円どころが意識されそうだ。また、11時台に多く発表される中国の経済指標が相場を刺激する可能性もある。現状の相場環境や中国共産党大会開催中ということを踏まえると、弱い内容となってもネガティブ影響は限定的と想定される一方、良好な内容であれば、リスク・オンムードが一段と高まる展開が期待できる。日経平均の予想レンジは21400円−21600円。