NYタイムは、メイ英首相の欧州連合(EU)離脱についての演説や、英格付けの引き下げを受け、ポンド相場が下振れた。ポンドドルは1.35ドル後半から一時1.3451ドル、ポンド円は152円付近から150.69円まで下落。メイ首相は2019年まで2年間の具体的な離脱移行期間設定を提言。ただ、詳細な内容については述べず、不透明感を残す結果となった。条件の悪い離脱条件であれば合意はなくても構わないとの従来からの考えを再表明しており、英市場では安全資産である債券を買う動き(利回りは低下)、そしてポンド売りが進んだ。格付け会社ムーディーズは英格付けを「AA2」に引き下げ。見通しは「安定的」とした。
ドル円は、アジアタイムに北朝鮮による太平洋上での水爆実験の実施示唆を受けて進んだリスク回避の円買いが落ち着いた。アジアタイムの安値水準111円後半から112円付近へ戻したところでのもみ合いが続いた。
ユーロは、急落したポンドに対する買いは目立ったが、対ドルでは1.19ドル後半を中心とした上下を経て、次第に下落基調を鮮明にしていったポンドに引っ張られる動きに。ユーロドルは1.1937ドルまで、ユーロ円は134円付近から133円後半へ下押した。
豪ドル/ドルは0.7986ドル、豪ドル円は89.38円まで上昇。昨日に、近い将来の利上げ否定的な見解を示したロウRBA(豪準備銀行)総裁の発言で売られた動きの巻き戻しが進んだ。NZドルはNZ総選挙を前にした調整の売りをロンドンタイムまでの対ドル0.7280ドル、対円でNZドル円は81.37円までにとどめ、それぞれ0.7344ドル、82.25円まで反発した。
加ドルは、原油相場が主要産油国の減産動向の思惑で振れ、週末に北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を控えるなか、ドル/加ドルは1.23加ドル付近から1.2351加ドルまで加ドル安に。加ドル円は週初18日以来の高値91.46円から90円後半へ下押した。加経済指標は強弱まちまちで、8月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.4%と、前月から伸び率は広がったが市場予想を下回った。7月小売売上高は前月比+0.4%と予想以上の伸びだったものの、同コアは市場予想の+0.4%に対し+0.2%にとどまった。指標に関しては、総じてCPIの伸び悩みが嫌気されたもよう。
6時現在、ドル円は111.99円、ユーロドルは1.1951ドル、ユーロ円は133.84円で推移。

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