NYタイム、ドル円は112円前半から半ばで推移した。NY序盤発表の米新規失業保険申請件数や米9月フィラデルフィア連銀製造業指数は好結果。その後に発表となった米8月景気先行指数も前月比+0.4%と、+0.2%から+0.3%程度を見込んでいた市場予想を上回った。しかし、底堅い米経済指標へのドル円の反応は鈍かった。米株が安寄りするとリスク選好の後退を意識した円買い・ドル売りで112.14円までレンジ下限を拡大。ただ、一方的に下落を強める展開でもなく、112円半ばへ緩やかに戻した。2.24%付近へ低下を先行させた米長期金利が持ち直し、一時2.28%まで上昇したことが支えとなった。FOMCをこなし、市場は次に軸となる動意材料を探っている状態といえた。
ポンドドルは1.3587ドル、ポンド円は昨年6月以来の高値152.86円まで上昇。明日にメイ英首相の欧州離脱に関する演説が予定されている。離脱への対処について、経済・貿易への悪影響に配慮した発言が期待されているもよう。ユーロも、ポンドに連れ高でユーロドルは1.1954ドルまで上昇。ユーロ円は134.20円に観測されたストップロスの買いをつけ、2015年12月以来の高値134.38円まで上値を伸ばした。
産油国通貨の加ドルは、50ドル割れをうかがっていたNY原油先物が50ドル後半へ持ち直したことを手掛かりに、対ドルで一時1.2321加ドルまで加ドルじり高。加ドル円は90.78円まで水準を下げたものの、91円台を回復した。
豪ドルは、ロウRBA(豪準備銀行)総裁が、近い将来の利上げ否定的な見解を示したことから売られ、豪ドル/ドルは8月31日以来の安値0.7917ドル、豪ドル円は88.90円まで下落したものの下げ渋った。ただ、戻りは鈍く、NZドル/ドルも0.73ドル付近、NZドル円は82円前半でさえない推移が続いた。
南ア・ランド(ZAR)は、南アフリカ準備銀行(SARB)が市場予想の25bpの政策金利引き下げに反して、6.75%に金利を据え置いたことから買い優勢。ドルZARは13.36ZAR付近から13.23ZAR台へ、ZAR円は8.40円付近から8.49円付近までZAR高となった。
6時現在、ドル円は112.48円、ユーロドルは1.1941ドル、ユーロ円は134.31円で推移。

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