東京市場は堅調か。FOMCでは大方の予想通り政策金利は据え置きとなり、10月からのバランスシート縮小開始の方針が示された。また、多くのメンバーが年内にあと1回の利上げを見込んでいることが判明した。米国株は声明文の内容をタカ派的と受け止め失速する場面があったものの、イエレンFRB議長会見を受けて持ち直す展開。ナスダック総合が下げたものの、ダウ平均とS&P500は上昇した。米長期金利は上昇し為替市場では円安が進行。ドル円は足元で112円30銭台で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて145円高の20285円、ドル建てが175円高の20315円で取引を終えた。

 足元で上げ基調にある日本株にとっては、FOMCの結果を受けた米国株が落ち着いた動きとなったことや円安の進行がポジティブ。きょうは日銀会合の結果発表が予定されているが、政策に変更がないことが確認できれば、日米の金利差拡大に対する思惑から円安・株高の動きが強まる展開も期待できる。FOMCが波乱の材料とならなかったことで下値不安は一段と払しょくされる可能性が高く、売り方の買い戻しも進みやすい。良好な地合いが継続し、上値追いの展開を予想する。日経平均の予想レンジは20250円−20500円。