米国市場は小幅高にとどまったものの、米長期金利の上昇や円安バイアスが効いており、日本株にとっては買い優勢のムードが続く公算が大きい。中国では8月の小売売上高、都市部固定資産投資、鉱工業生産が発表されるが、特に材料視されそうにない。
物色は原油価格の上昇を背景に、大手商社を中心に資源関連が業種別騰落の上位を占めることになるだろう。EV(電気自動車)関連への資金流入も続きそうだ。
CME225先物(12月限)は円建てが大証日中終値と比べて55円高の19745円、ドル建てが100円高の19790円で取引を終えた。
日経平均の予想レンジは19860円−20020円。75日線(19861円)を意識したスタートが予想される。25日線(19537円)が下落から再び上昇に転換する可能性が高く、チャート上で「四空」スタートとなった場合は2万円超えの可能性が高まる。寄り安となれば終日マイナスゾーンでの動きか。一目均衡表では雲のネジレの変化日となる可能性も高く、目先の正念場とみられる。