NYタイムの為替市場はドルが重かった。朝鮮半島の地政学リスク回避で円は全面高となっていたが、米国の7月消費者物価指数が前月比で+0.1%となり、市場予想の+0.2%よりも下回り、コアも同様に市場予想よりも下振れし、ドル円は108.74円まで下落した。しかしラブロフ・ロシア外務相が北朝鮮との衝突リスクは高いものの、ロシアと中国はこの危機を取り除く計画があると発言したことで、ドル円は109.40円まで上昇した。その後は109.00円前後まで戻し小動きになった。カプラン米ダラス連銀総裁とカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁はともに、利上げに対しては慎重な発言をしたが市場は反応薄だった。
欧州通貨はNYタイムの午後に入るとポジション調整が入り底堅くなった。ユーロドルは1.1847ドル、ポンドドルは1.3031ドルまで上昇した。しかしドルスイスフラン(CHF)は0.96CHF前半で小動きだった。欧州通貨は対円でも堅調に推移した。ロンドンタイムの午前にユーロ円は128.05円、ポンド円は141.26円まで円が買われていたが、ラブロフ発言と週末を控えた調整でユーロ円は129.16円、ポンド円は142.12円まで上昇した。
オセアニア通貨は、ここ数日豪州とNZの高官から通貨高けん制発言が出ていたこともあり、若干ショートを積み増していた。NYクローズに近づくとショートの巻き戻しが入り、豪ドル/ドルは0.7910ドル、豪ドル円は86.25円、NZドル/ドルは0.7328ドル、NZドル円は79.94円まで高値を拡げて上がった。
6時現在、ドル円は109.19円、ユーロドルは1.1821ドル、ユーロ円は129.07円で推移。

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