NYタイムのドル円は111.96円まで上昇した。米7月消費者信頼感指数が121.1となり、2000年以降で2番目の高水準となったこと。米上院でヘルスケア法案審議の動議が可決したこと。NY株式市場が堅調に推移し、NY原油先物が47ドル台、米10年債利回りが2.33%台まで上昇したことがドル買い要因となった。ユーロドルは2015年8月以来の1.17ドル台まで上昇したが、その後はドル買いの流れに1.16ドル半ばまで下落した。
東京タイムの為替市場は、米経済の堅調さによる株高と債券利回り上昇のリスクオン地合いをNYタイムから引き継ぎ、円が売られやすい流れとなるか。しかしながらドル円は、本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果と声明文の公表を控えて、積極的にポジションを傾けるというよりも、11日からの下落局面の調整的な動きとなり、112円台での上値は限定的になると思われる。
米株の好調さをうけて投資家の不安心理を示すVIX指数は9.43と低位安定している。リスク選好の流れに、海外市場ではドル円・クロス円ともに強含みで推移した。ドル円は110円台の底堅さを確認し112円手前まで上昇しているが、112円付近の売り手前で伸び悩んだ。低下基調にあった米長期債利回りも上昇の気配を見せ、ドル買いが出やすい状況でもある。オバマケア改廃法案の審議開始が米上院で可決したことも市場に安心感をもたらすものとなっているようだ。一方、米上院司法委員会は、昨年の米大統領選挙期間中にトランプ陣営の選挙対策本部長だったマナフォート氏へ証言を強制する召還状を発行した。トランプ大統領を巡るロシアゲート疑惑への懸念は依然として残る。
本日は朝鮮戦争休戦を記念した北朝鮮の祝日(祖国解放戦争勝利記念日)であり、朝鮮半島の地政学リスクにも要警戒か。昨日の米報道では27日に北朝鮮がミサイル実験の可能性と伝えられている。
オーダー状況やテクニカルポイントなどをみても、112円前半から後半まで売りが目立っている。112円前半に位置している200日移動平均線や日足一目均衡表・転換線、112円半ばの同・基準線も上値の抵抗となりそうだ。
本日は豪4-6月期消費者物価指数が発表される。8月1日には豪準備銀行(RBA)金融政策会合が開催され、市場に出始めている豪の低金利政策終了への思惑もあり、底堅い値動きが続いている豪ドルがさらに動意づくかに注目される。

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