1日の日経平均は3営業日ぶりに反発。113.78円高の19310.52円(出来高概算17億6000万株)で取引を終えた。4月28日のNY市場は1-3月期GDP速報値が3年ぶりの低水準となったことが嫌気されたが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の19215円と底堅い展開だった。この流れからやや売りが先行したものの、寄付き後早い段階で上昇に転じている。先週末が決算発表の第1弾のピークだったこともあり、決算評価による物色が活発。<br/><br/>連休の谷間となることから商いは細りやすいところであるが、決算評価の流れが個別でみられており、指数インパクトの大きい東エレク<8035>、日東電工<6988>などが日経平均をけん引。もっとも決算で明暗がくっきり分かれており、セクターではハイテクの好決算から電気機器が上昇率トップだった一方で、JAL<9201>の減益見通しを受けて、空運が下落率トップだった。<br/><br/>連休の谷間ではあるが、好決算企業には物色資金が集中するなど、需給関係は良好である。また、円相場が円安基調を強めてきていることも安心感につながろう。明日は大型連休の後半に入るため商いが細りやすいと考えられるが、来週は2000社近くの企業が決算発表を迎える。円相場の円安基調のなか、低迷していた景気敏感セクターについては、決算がアク抜けにつながる可能性が期待される。<br/><br/>地政学リスクがくすぶっているが、休み中に開催されるFOMCや米雇用統計を経て、米国では利上げ観測が高まる可能性があることも、買い戻しに向かわせることになろう。基本はこう着ながらも、先高観の強い相場展開が期待される。<br/><br/>

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