<br/><br/>以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。<br/><br/>----<br/><br/>※2017年4月25日8時に執筆<br/><br/><br/>4月19日付けの日経新聞朝刊で、国内メーカーの中国での工作機械受注額が2017年1月に14ヶ月ぶりにプラスに転じたとの報道がありました。受注額回復の背景には、中国での製造業の台頭や、人件費の高騰を受けた工場などの自動化ニーズがあるとのことです。<br/><br/>世界中を見渡してみると高齢会社会への入り口に差し掛かっている国が多く、労働力の不足から産業用ロボットの需要はますます増加してくると言われています。<br/><br/>本日は今後長期的に恩恵を受けるであろう、産業用ロボット関連銘柄を深掘り特集していきたいと思います。<br/><br/><br/><br/>■産業用ロボットとは?<br/>産業用ロボットを一言で説明するとすれば、『人間の代わりに様々な作業を行う工作機械』といえるでしょう。<br/><br/>使用用途により様々な分類や形状がありますが、ISO(国際標準化機構)の定義によると『3軸以上の自由度を持つ、自動制御、プログラム可能なマニピュレータ』と定義されている模様です。<br/><br/>イメージしやすいのが、自動車などの工業製品製造工場で、製造ラインの中で部品の取り付けや溶接、塗装等を行う専用のロボットがあるかと思いますが、そうしたロボットを総称して産業用ロボットと言われています。<br/><br/><br/><br/>■産業用ロボットは世界的にも需要が増加している狙い目セクター<br/>NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が発表した「ロボット白書2014」によれば、ロボット産業の将来市場は、2035年に9.7兆円まで成長すると予測されています。<br/><br/>加えて、2016年の世界産業用ロボット市場でトップ3社を見てみると、<br/>1位:安川電機<6506><br/>2位:ABB(スイス)<br/>3位:ファナック<6954><br/>と日本企業がしっかりとシェアを抑えていることがわかります。<br/><br/>国内の産業用ロボットの稼働台数は、工場の海外移転などで減少傾向にありますが、中国やアメリカ、韓国やドイツなどではここ数年で飛躍的に稼働台数が増加しています。<br/><br/>加えて、今後は世界的にも高齢化社会を迎えつつある国が増加してくることで、ますます労働力不足が顕著になってくるでしょう。そうなると、産業用ロボットのニーズもますます増加してくると予想されます。<br/><br/><br/><br/>■産業用ロボット関連銘柄<br/>産業用ロボット関連銘柄には、ファナック<6954>やキーエンス<6861>、不二越<6474>や東芝機械<6104>などがありますが、単元辺りの投資費用が大きくなりがちなので、今回は個人投資家にも手が出しやすい値ごろな価格帯の銘柄をピックアップしてみました。<br/><br/><br/>▽安川電機<6506><br/>独自制御技術でサーボモーターとインバーター部門で世界首位、2016年には産業用ロボット分野でも累積台数で世界首位に躍り出たのが安川電機<6506>です。<br/><br/>2025年にはIoT対応なども含め、15年比で2倍の売上高を目指す長期経営計画を策定。医療分野や福祉の分野などへの応用も視野に入れています。<br/><br/>近年は太陽光発電用のパワーコンディショナーや電気自動車の駆動システムなどの環境分野にも進出しており、ますます活躍の場が広がっている企業と言えるでしょう。<br/><br/><br/>▽セイコーエプソン<6724><br/>インクジェットプリンター国内首位のセイコーエプソン<6724>。プリンターメーカーのイメージが非常に強い印象ですが、隠れた産業用ロボット関連銘柄のひとつとしてピックアップします。<br/><br/>セイコーエプソン<6724>は将来の収益源として、アーム部分を6つの関節で構成した6軸ロボットを中心に、2020年までに売上高1,000億円まで成長させる計画です。<br/><br/>高採算のインク消耗品と並行して産業用ロボット分野へ進出することで、更なる株価の上昇が期待できる銘柄の一つです。<br/><br/><br/>▽ナブテスコ<6268><br/>自動ドアで世界首位級、鉄道用のブレーキなどにも強みを持つナブテスコ<6268>ですが、産業ロボット用の円滑な動きを支える関節に使用される精密減速機でも世界シェア6割を誇ります。<br/><br/>今後は、この技術を用いた介護ロボット分野にも進出しており外出支援アシスト歩行車の開発に取り組むとともに、ドイツの自動車部品メーカーを約100億円で買収するなど、欧州での海外拠点整備に余念がありません。<br/><br/><br/>▽その他の産業用ロボット関連銘柄一覧<br/>鹿島<1812><br/>大和ハウス<1925><br/>フロンテオ<2158><br/>ALSOK<2331><br/>日本サード<2488><br/>東エレデバ<2760><br/>川田テク<3443><br/>菊池製作<3444><br/>セック<3741><br/>チェンジ<3962><br/>サイバネット<4312><br/>ソフバンテク<4726><br/>住友理工<5191><br/>神戸鋼<5406><br/>日東精<5957><br/>東芝機<6104><br/>アマダHD<6113><br/>アイダ<6118><br/>富機製<6134><br/>平田機工<6258><br/>マルマエ<6264><br/>ニッセイ<6271><br/>SMC<6273><br/>住友重<6302><br/>ローツェ<6323><br/>ハーモニック<6324><br/>渋谷工<6340><br/>鈴茂器工<6405><br/>ヒーハイスト<6433><br/>JUKI<6440><br/>蛇の目<6445><br/>日精工<6471><br/>不二越<6474><br/>ミネベア<6479><br/>トムソン<6480><br/>THK<6481><br/>ユーシン精機<6482><br/>日立<6501><br/>東芝<6502><br/>三菱電<6503><br/>安川電<6506><br/>シンフォニア<6507><br/>山洋電<6516><br/>マブチ<6592><br/>日電産<6594><br/>ダイヘン<6622><br/>ネクスG<6634><br/>第一精工<6640><br/>オムロン<6645><br/>IDEC<6652><br/>NEC<6701><br/>富士通<6702><br/>OKI<6703><br/>エプソン<6724><br/>アルバック<6728><br/>パナソニック<6752><br/>アズビル<6845><br/>キーエンス<6861><br/>シスメックス<6869><br/>パルステック<6894><br/>アバール<6918><br/>ファナック<6954><br/>双葉電<6986><br/>三井造<7003><br/>三菱重<7011><br/>川重<7012><br/>日産自<7201><br/>トヨタ<7203><br/>アスカ<7227><br/>トピー<7231><br/>フタバ<7241><br/>今仙電機<7266><br/>ホンダ<7267><br/>スズキ<7269><br/>SUBARU<7270><br/>ヤマハ発<7272><br/>鳥羽洋行<7472><br/>ニコン<7731><br/>トプコン<7732><br/>サイバダイン<7779><br/>バンナムHD<7832><br/>タカラトミー<7867><br/>マミヤOP<7991><br/>セーラー<7992><br/>岡村製<7994><br/>住友商<8053><br/>サンワテク<8137><br/>東陽テク<8151><br/>セコム<9735><br/>富士ソフト<9749><br/>アルテック<9972><br/>ソフトバンク<9984<br/><br/><br/><br/>当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。<br/><br/>「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。<br/><br/><br/>----<br/><br/>執筆者名:元・社長<br/>ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏<br/>

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