17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:北朝鮮情勢を睨みながらの相場展開に<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越しとの観測<br/>■前場の注目材料:東芝半導体事業売却巡り、鴻海はソフトバンクGやアップルと連携模索<br/><br/><br/>■北朝鮮情勢を睨みながらの相場展開に<br/><br/>17日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。警戒されていた15日の北朝鮮金日成国家主席の生誕105周年の行事は通過したが、翌16日、再び弾道ミサイル発射を強行した。直後に爆発し、失敗に終わったもようだが、緊張が和らいでくるのを見極める必要がありそうだ。<br/><br/>週間ベースでは5週連続で日経平均は下落していることもあり、外部環境の落ち着きがみられてくるようだと、自律反発が意識されてきそうだ。もっとも、足元の調整で需給状況は悪化し、トレンドは悪化傾向であるため、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいところである。そのため、反発をみせたとしてもトレンド転換にはつながらないだろう。<br/><br/>また、週明けについては欧州市場などがイースターマンデーの祝日で休場になるため、引き続き海外勢のフローは限られる。先週は日銀のETF買い入れが観測されていたが、薄商いの中でもインパクトが限られており、戻り局面でも上値追いは慎重となり、資金の逃げ足の速さから急速に値を消す銘柄も出やすいとみておきたい。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越しとの観測<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り400万株、買い550万株、差し引き150万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/>04月10日(月):160万株の買い越し<br/>04月11日(火):60万株の売り越し<br/>04月12日(水):50万株の買い越し<br/>04月13日(木):80万株の売り越し<br/>04月14日(金):530万株の売り越し<br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・ドル円相場108円60-65銭<br/>・総人口6年連続減に<br/>・非製造業賃上げ率1.99%増、2年ぶり上昇に<br/>・16年10月時点の外国人純流入、前年を上回る<br/>・家庭用ゲーム市場、4年ぶり前年超えに<br/>・北朝鮮弾道ミサイル発射を強行<br/><br/>・三菱自<7211>、エコカー減税5割未納<br/>・商船三井<9104>、経常益上振れへ<br/>・ドトール・日レス<3087>、最高益に<br/>・東芝<6502>半導体事業売却巡り、鴻海はソフトバンクG<9984>やアップルと連携模索<br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><国内><br/>・特になし<br/><br/><海外><br/>・11:00  中・小売売上高(3月)  9.7%  10.9%<br/>・11:00  中・固定資産投資(都市部)(3月)  8.8%  8.9%<br/>・11:00  中・鉱工業生産指数(3月)  6.3%  6.0%<br/>・11:00  中・GDP(1-3月)  6.8%  6.8%<br/><br/><br/>

<SK>