30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:戻り待ちの売り圧力を意識も<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き370万株の売り越し<br/>■前場の注目材料:東京電力HDとゼンリン、ドローン分野で提携<br/><br/><br/>■戻り待ちの売り圧力を意識も<br/><br/>30日の日本株市場はやや利食い優勢の相場展開になりそうだ。29日の米国市場では、主要経済指標の発表がないなか、トランプ政権による税制改革などの行方を見極めようとする動きが続いている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の19165円、円相場は1ドル111円10銭辺りでの推移。<br/><br/>日経平均は配当落ち分を即日吸収したことから、こう着ながらもセンチメントは明るいだろう。ただし、配当再投資による需給面が影響しているとみられるため、この反動は警戒しておく必要がありそうだ。外部環境の不透明要因からポジションを圧縮する動きも意識されているため、戻り待ちの売り圧力から、引き続き、もち合いレンジ内での推移が続きそうである。<br/><br/>物色の流れとしては、主力処は手掛けづらく、個人主体による中小型株優位の展開が見込まれる。2月半ば以降をピークに調整が長期化していた銘柄等は値ごろ感も意識されてきやすいため、ボトム圏からの自律反発も期待される。また、人材関連など上昇基調が継続している銘柄についても、資金回転が利きやすいこともあり、資金が向かいやすいだろう。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き370万株の売り越し<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1330万株、買い960万株、差し引き370万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/>03月23日(木):130万株の売り越し<br/>03月24日(金):250万株の売り越し<br/>03月27日(月):60万株の売り越し<br/>03月28日(火):180万株の買い越し<br/>03月29日(水):580万株の売り越し<br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは下落(20659.32、-42.18)<br/>・NY原油は上昇(49.51、+1.14)<br/>・シカゴ日経225先物(19165、-55)<br/>・英、EU離脱を正式通知<br/>・米2月中古住宅販売成約指数、6.5年ぶり大幅な伸び<br/>・独2月輸入価格指数0.7%増、予想上回る<br/>・伊3月企業信頼感指数、製造業が10年ぶり高水準<br/><br/>・東京電力HD<9501>とゼンリン<9474>、ドローン分野で提携<br/>・みずほ<8411>、三井住友トラ<8309>の資産管理銀、信託財産380兆円へ<br/>・東レ<3402>、今後3年で繊維事業投資1000億円投じる<br/>・旭化成<3407>、EV向け拡大、150億円投資で守山に新棟<br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><国内><br/>・10:00  東芝が臨時株主総会(メモリ事業分社を決議)<br/>・株主総会 昭和シェル、キリンHD、サッポロH<br/>・スシローグローバルHが東証1部に新規上場(公開価格:3600円)<br/>・ユーザーローカルが東証マザーズに新規上場(公開価格:2940円)<br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/>

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