NYタイムのドル円は、米長期金利が一時2.46%付近まで低下したことから、ロンドンタイムに112.46円から112.90円まで巻き戻した値幅をおおむね帳消しにする失速となった。ドル円の軟化を受けクロス円で円高推移となり、ポンド円は138.90円、加ドル円は84.24円まで水準を下げた。ポンドドルは1.2335ドルまで軟化、ドル/加ドルは1.3373加ドルまで加ドルじり安となった。
本日の東京市場のドル円は、G20声明を受けた貿易不均衡是正への警戒感、米10年債利回りの低下、NY原油先物の下落を受けて軟調推移を予想する。G20声明を受けて、対米貿易黒字NO1の中国に対しては、4月の為替報告書での為替操作国との認定警戒、NO2の日本に対しては、4月からの日米経済対話での麻生シーリング(120円)の設定への警戒感が高まることになる。さらに、3月の期末決算に向けて本邦機関投資家によるレパトリ(ドル建て資産売却・円買い)取引が活発化する可能性が高まること、米国の債務上限引き上げへの警戒感が高まること、朝鮮半島の地政学的リスクへの警戒感が高まりつつあること、ギリシャへの追加支援、フランスの大統領選挙、英国の欧州連合(EU)離脱宣言への警戒感なども円買い要因となる。昨日は米連邦準備制度理事会(FRB)の2名のタカ派の発言が聞かれたが、本日も3名のタカ派の発言が予定されており、要警戒か。ドル売りオーダーは、113.15円、113.50円、114.00円に控えており、ドル買いオーダーは、112.00円に控えている。ストップ・ロスは113.15円、113.25円超えに控えている。
ユーロドルは、ギリシャへの追加支援やフランス大統領選挙への警戒感から、1.0700ドル台で伸び悩む展開を予想する。

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