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2017年7月21日の日経概況

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2017年7月21日の東京株式市場は反落しました。

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終値は前営業日比44円84銭(0.22%)安の2万0099円75銭でした。

米国市場が反落したことや、為替市場での円高基調が

継続したことを受け、売りが進みました。

また、週末という要因も加わり、

利益確定を急ぐ動きも売りを誘いました。

下落はしたものの全体的な動きは様子見の雰囲気が強く、

次の上昇のために足元を固めていると判断されます。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

米国市場は反落と10日続伸、まちまちな動きになりました。

ダウ工業株30種平均は反落して、

前営業日比28ドル97セント(0.1%)安の2万1611ドル78セント、

ナスダック総合株価指数は10日続伸して、

前営業日比4.960ポイント(0.1%)高の6390.002で取引を終えました。

 

ナスダック総合株価指数は連日の高値更新で、

2015年2月の10日続伸以降、連勝の長さで並びました。

今週末まで上昇する場合は新たな記録になりますが、

終値の上昇幅は少し弱まってきました。

 

ダウは堅調な動きで、3指標が高値を更新した前日の反動から

利益確定を急ぐ動きが先行しました。

再びアマゾン・ドッド・コムが市場への影響力を強めました。

 

お売り大手のシアーズ・ホールディングスが

自社の白物家電ブランドをアマゾン・ドット・コムで直販すると発表したことを受け、

同業のベストバイやホーム・デポが売られました。

特にホーム・デポは約4%下げ、1銘柄だけで

ダウ平均を43ドル近く押し下げて市場の重荷になりました。

 

決算発表が本格化してきましたが、

アメリカン・エクスプレスなどが減益になったことも

市場の上値を抑える要因になりました。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は小幅に続伸して、

9月物は前営業日比75円高の2万0090円で引けました。

大阪取引所の終値と並びました。

 

SGX日経平均先物は売りが先行してスタート、

25円安の2万0060円で始まりました。

日本市場は米国市場の下落と、為替市場の円高傾向で売りが先行、

前日比54円73銭安の2万0089円86銭で寄り付きました。

 

円高基調が一服しないことで上値を抑えられ、

売買も積極的な売買が控えられ、1兆円に届かない商いで

前場引けを迎えました。

前場の終値は51円02銭(0.25%)安の2万0093円57銭。

 

午後に入っても大きな動きは見られず、

ECBの結果やこれからの本格化する四半期決算の結果を

見極めたいとの様子見ムードから

プラス圏に戻ることなく今週の取引を終えました。

 

石油関連や鉱業業種に売りが出て、金融株の下げも目立ち

厳しい週間成績を余儀なくされましたが、

週全体の動きからみると横ばいです。

 

様子見ムードを反映して、売買も2兆円割れ、

東証1部の売買代金は概算で1兆9967億円、

売買高は15億3402万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は964、

値上がりは924、変わらずは137銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は上下ひげを持つ短い陽線を形成しました。

高値、安円が前日の変動幅に収まる持ち合いで、

形上では迷いが生じながらも下値は支えられている動きが続いています。

 

上向き始めたボリンジャーバンドも週間でみると横ばいで、

円高・円安交差しながら全体的には円高基調になった

週間の動きを反映する形で終わっています。

 

年初来高値を超えて新たな上昇トレンドを形成するためには

早期に前日の高値も抜けて上昇の圧力を強める必要があると

前日は解説しましたが、

足元を固めることに満足して今週を終えました。

 

週明けはECBの結果によって為替市場がバックアップを入れてくるかの外部要因と

四半期決算で好業績が確認されて市場を押し上げるかの国内要因を

確認しながらの動きになります。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

今週は悩みが続く動きになりました。

週全体では19円下落でほとんど動いてないといえるほど

横ばいの流れでしたが、テクニカル的には2週連続の陽線を形成しています。

 

今週の動きを左右したのも為替の動き。

米国の経済指標軟調による円高の動きと

日銀の政策現状維持による円安が支え、値を戻すなど、

国内要因はほとんど介入してないようにも見えてしまいます。

 

来週は決算相場へ突入します。

直近の数年間、決算相場を眺めて浮かんでくるのは

業績に素直に反応しなくなったということです。

 

以前は好業績を発表すると、素直に値をあげる動きが主流でしたが、

直近は好決算期待で買われて行き、実際の結果がでると、

材料出尽くしでむしろ下げてしまう銘柄の比率が多くなって気がします。

 

しかし、最終的に勝つのは、健全な財務としっかりした業績。

一時的な下げになっても、切り返して上昇を演出してくれるなら

市場としては中・長期的にプラス要因です。

 

上記のことを踏まえ、決算市場では2つのスタンスの中で選ぶ必要があります。

業績が堅調なものに仕込みを入れて、少しの変動くらいには動じないこと、

または短期だと割り切って、材料が出そうな銘柄を選んで

短期の利益確定を目標にすることです。

 

筆者が好むのは前者です。

しかし、これが正しいという意味ではありません。

自分の投資スタイルに合うものを選んで

それを「ブレずに」実行していくことが大事です。

 

厳しい暑さが続く中、楽しい週末を過ごして

元気な姿で再会することを楽しみにしております。

よい週末を!

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円)

20,099.75    -44.84    -0.22%

NYダウ(ドル)

21,611.78    -28.97    -0.13%

ドル(円)

112.03-04    -0.24円高  -0.21%

ユーロ(円)

130.24-28    +1.13円安  +0.87%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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