ADVFN Logo ADVFN

Hot Features

Registration Strip Icon for default 登録して無料でリアルタイムの株価、インタラクティブチャート、ライブオプションフローなどを入手してください。

2017年5月11日の日経概況

Share On Facebook
share on Linkedin
印刷

2017年5月11日の東京株式市場は続伸しました。

©

終値は61円46銭(0.31%)高の1万9961円55銭でした。

米国市場は続落しましたが、小幅の上にナスダックは5日の続伸、

米国の長期金利上昇を受け、円安に進んだことを好感して

買いが進みました。

前日に大幅な増益を発表したソフトバンクなど、

好業績を発表した銘柄にはしっかりと買いが入りましたが、

2万円の大台を目前にしては利益確定も出ました。

お祭りを準備している日経、

本日も最後までしっかりお読みください。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は小幅に続落しました。

ダウ工業株30種平均は続落して、

前営業日比32ドル67セント(0.2%)安の2万0943ドル11セント、

ナスダック総合株価指数は小幅で5日続伸して、

前営業日比8.556ポイント(0.1%)高い6129.143で取引を終えました。

 

ナスダックの動きが相対的に強く見えます。

ダウの続落を横目に5日続伸で、4日続けての最高値更新です。

ダウは業績の材料が市場の重荷になりました。

 

3M、ディズニーなどの2017年1~3月期決算が、

市場予想を下回ったことに、開発中の小型機がトラブルがあると報じられた

ボーイングも加わり、3銘柄主導で市場全体を下げました。

 

また突然FBIのコミー長官を解任して、政局に対する不透明感を招いた

トランプ氏の行動が加わり、下げ幅は90ドルに達しましたが、

それでも好調な全体の業績を受けて、下げ渋りました。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の動向:ファンダメンタル】

10日のCME日経平均先物は小幅の反落で、

前日比5円安の1万9950円で引けました。

SGX日経平均先物も小幅の動きで、

40円高の1万9945円でスタートしました。

 

日経には米国の長期金利が支援材料で、金利上昇により円安が進行、

114円台に入ると、買いが先行してスタートしました。

前日注目を集めていたソフトバンクとトヨタの決算結果に対する反応。

 

前期比3倍の1兆4263億円の純利益を発表したソフトバンクは

大きく窓を開けて上昇スタート、

前期比20%減の1兆6000億円と発表したトヨタは朝高く始まったものの

早速下落に転じ、市場の上値を抑えることで2万円台達成の重荷になりました。

 

前日まで好調な動きを見せた電気機器は利益確定が出ることで下落、

原油安の恩恵にあっていた電気・ガス業も下落幅を広げました。

情報・通信業に加え、銀行、化学などの業種が善戦したことで、

下げに転じることなく上昇して引けました。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆7932億円、

前日よりもさらに増えましたが、まだ3兆円までは届いていません。

売買高は22億9202万株、東証1部の値上がり銘柄数は979と、

値下がりは877、変わらずは159銘柄でした。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は短い上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。

前日の終値から離れてスタートして、陽線を形成する窓を形成、

強い動きを続けました。

高値では2万円を目前まで攻める場面も見られましたが、

やはり大台達成への「恐れ」から探索戦で終わりました。

 

ボリンジャーバンドの2σの外にあった日足が

またがる形でバンドの中に入ってきましたが、

上昇の形が続いていることには変わりはありません。

 

サイコロジカルラインが再び75に接近、

RSIも過熱を示す80を優に超えている状態ですが、

トレンドが強く時はオシレーターはむしろ聞かなくなることを考えると、

明確な反転サインが出るまでは、利益を伸ばしていく時間帯と考えていいでしょう。

 

もちろん、反転する時もしっかりと利益確定の

逆指値売り注文を入れて置くのは必須です。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

本日と前日の動きで注目ポイントは、

先物が一時2万円台に達したということです。

日経平均先物6月物が大阪取引所で100円(0.50%)高い

2万円ちょうどまで上昇、

2015年12月2日以来1年5カ月ぶりに2万円台を見せました。

 

2015年に2万円を達成した時は15年ぶりの快挙として

お祭り騒ぎになっていたことを鮮明に覚えています。

それだけ” 2万円”という数字は今の日本市場において

大きな意味を持ちます。

 

一時的とはいい、先物がその数字を見せたというのは

投資家の心理を改善させる可能性が高いでしょう。

風に乗っている時は前に進む要因しか目に入ってきません。

 

2万円を一時的に達成しても、その後の様子によって

これからの相場の進み具合は変わります。

達成した後、達成感による下落が出て、そこでモタモタすると

しばらく持ち合った後、下落しながら調整に入っていくでしょう。

 

しかし、2万円を達成してから、短期間で目に見える上昇を見せることで、

投資家の間には持たざるリスクが心理的に広がります。

これは2013年、アベノミクス1次相場を形成する時に見られた現象です。

押し目を待つがまともな押し目もなしに上昇が続き、

むしろ苦しいという投資家も大勢いました。

 

同じことを繰り替えさないためには強いトレンドが現れた時、

高値警戒心より大胆に入っていく行動が大事です。

それが「次こそ!」と言わなくて済むコツでしょう。

明日は一時的にでも2万円を達成するところが見たいですね。

そういう面で、まだ決算の出てないメガバンク系に買いが入ったことは

面白い展開になりそうです。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【各市場の動き】

 

日経平均(円):19,961.55   +61.46     +0.31%

NYダウ(ドル):20,943.11   -32.67      -0.15%

ドル(円):   114.22-23   +0.32円安    +0.28%

ユーロ(円):  124.16-20   +0.11円安    +0.08%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

ADVFN.comサイトのブログは、独立した金融解説のためのものです。これらのブログは、共通キャリア·プラットフォームを介して独立した著者によって提供されており、ADVFN PLCの意見を表すものではありません。 ADVFN PLCは、これらの記事を編集、承認等しないため、その責任を負わず、また、第三者が、これらの情報に頼ることに対して一切の保証はいたしません。 ADVFN.comサイトにおける情報は、一般的な情報と使用目的のためのもので、特定の要件に対応するものではありません。

コメントを書く

 

最近閲覧した銘柄

Delayed Upgrade Clock