ADVFN Logo ADVFN

Hot Features

Registration Strip Icon for monitor ブラジル証券取引所、NASDAQ、NYSE、AMEX、LSEなどの主要取引所からの複数のリアルタイム株価を監視します。

米経済指標、強弱まちまち

Share On Facebook
share on Linkedin
印刷

<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
◆東京時間に152円台後半まで売られたドル円は、NYでは153円87銭まで買われる場面も。強弱両方の指標発表に神経質な展開に。

◆ユーロドルは小幅に下落。1.0769まで売られ、ドル高傾向のなか上値を徐々に切り下げる。

◆株式市場はまちまちの展開。ナスダックが145ポイント上昇し、最高値を更新。アルファベットの決算が好感される。

◆債券は反発。長期金利は4.25%台に低下。

◆金は4日続伸。原油は続落。

◆8月ケース・シラ-住宅価格指数        → 5.20%

◆8月FHFA住宅価格指数           → 0.3%

◆9月雇用動態調査(JOLTS)求人件数    → 744万3千件

◆10月コンファレンスボード消費者信頼感指数  → 108.7

ドル/円  153.00 ~ 153.87

ユーロ/ドル 1.0769 ~ 1.0818

ユーロ/円  165.27 ~ 166.07

NYダウ  -154.52 → 42,233.05

GOLD +25.20 → 2,781.10ドル

WTI -0.17 → 67.21ドル

米10年国債  -0.028 → 4.254%

【本日の注目イベント】
◆豪 第3四半期卸売物価指数
◆豪 9月消費者物価指数
◆独 10月雇用統計
◆独 7-9月期GDP(速報値)
◆独 10月消費者物価指数(速報値)
◆欧 ユーロ圏10月景況感指数
◆欧 ユーロ圏10月消費者信頼感(確定値)
◆欧 ユーロ圏7-9月期GDP(速報値)
◆米 10月ADP雇用者数
◆米 7-9月GDP(速報値)
◆米 9月中古住宅販売成約件数
◆米 企業決算 → イーライリリー、メタ、プルデンシャル、マイクロソフト、スターバックス

昨日の東京時間では152円台後半まで売られる場面が何度かありましたが、
NYの朝方にはコンファレンスボードが発表した「10月の消費者マインド」が「108.7」と、市場予想を大きく上回り、2021年3月以来の高水準でした。経済全般と労働市場に対する楽観的な見方が指数を押し上げたようです。同指数の上振れがFRBによる利下げの遅れを意識させ、ドル円は153円87銭まで買われました。
ただ、この水準は今週28日の東京時間にも記録した水準で、結局この水準を抜け切れずに153円前後まで売られています。
9月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数が「744万3千件」で、求人が伸びていなかったことでドル売りに転じた模様です。

米大統領選まで1週間を切ってきましたが、依然として大接戦のようです。
ただその中でも、最後にトランプ氏が勝利するとの見方は根強いようで、これが米金利の上昇圧力となり、ドルをサポートしている状況です。
29日サウジアラビアで行われた「フューチャー・インベストメント・イニシャチブ(FII)」のパネル討論会で、ヘッジファンド「シタデル」の創業者であるグリフィン氏は「現在の予想では、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスを勝ち取るだろう」と述べ、「われわれは今、不確実性のピークにいる。トランプ氏が勝利する可能性が高いが、ほぼ半々の確率だ」と発言しています。
また同じパネルで、ブラックストーンのシュワルツマン氏も、直接的な表現は避けながらもトランプ氏に言及し、「大統領選でどちらが勝利するかは分からないが、トランプ氏は2016年と比較して、大統領の職務の仕組みについて、はるかに多く知識の基盤を持っている」と話しています。(ブルームバーグ)
ハリス氏もトランプ氏もどちらも財政赤字の拡大につながる政策を掲げていますが、トランプ氏の方がよりインフレの上昇、米金利高につながると見られています。注意したいのは、それでも何をするか分からないのがトランプ氏です。
「もう少し長い目でみれば、ドル安の経路も考えられる。低金利政策を志向するトランプ氏が、FRBに利下げを迫るなどして金融緩和的な政策を実施するよう圧力をかける姿は容易に想像がつく。現在はそうした発言を戦略的に自重しているが、大統領選に勝利すれば、株高を演出すべく急激に語気を強める可能性があるだろう。その場合、株高、金利低下、ドル安の圧力が生じるだろう」
(第一生命経済研究所、主席エコノミスト藤代宏一氏)といった見方があることも、心にとめておく必要があります。

本日から日銀金融政策決定会合が始まり、明日には決定内容が発表されます。
27日の衆院選で自公が過半数を割り込み、野党との連立を画策している石破首相ですが、その相手として最も可能性の高い国民民主党の玉木代表は「連立政権には加わらない」と明確に述べており、さらに立憲民主党を中心とする政権枠組みも否定しており、政局の混迷は避けられない状況です。
不透明感が増すなか、日銀は追加利上げを実施しにくいとみられ、今回の会合では「利上げ見送り」の可能性が高いと予想されます。
日本の政局の行方、雇用統計、そして米大統領選と、材料には事欠きません。

本日のドル円は152円50銭~154円程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
ADVFN.comサイトのブログは、独立した金融解説のためのものです。これらのブログは、共通キャリア·プラットフォームを介して独立した著者によって提供されており、ADVFN PLCの意見を表すものではありません。 ADVFN PLCは、これらの記事を編集、承認等しないため、その責任を負わず、また、第三者が、これらの情報に頼ることに対して一切の保証はいたしません。 ADVFN.comサイトにおける情報は、一般的な情報と使用目的のためのもので、特定の要件に対応するものではありません。

コメントを書く