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NY株下落にもドル円107円台回復

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は107円台を回復。アジア市場でのドル堅調な動きを引継ぎ、ドル買い戻しが優勢に。一時は107円38銭前後までドル高が進み、ほぼ高値圏で引ける。

ドル高の流れからユーロドルは続落。1.2315近辺まで売られ、1週間ぶりにユーロ安水準を示現。

株式市場は反落。先週1週間上昇が続いたことでこの日の下げも当然との声も。ダウは254ドル下げS&P500も1週間ぶりに下落。

債券相場は小幅に買われ、金利はやや低下。2年債の入札が実施されたが落札利回りは2.255%と2008年以来の高水準に。

ドル高を受け金は大幅に下落。一方原油価格は続伸。

ドル/円107.07~ 107.38

ユーロ/ドル1.2320 ~ 1.2361

ユーロ/円  132.15~ 132.48

NYダウ  -254.13 → 24,964.75ドル

GOLD  -25.00 →1,331.20ドル

WTI  +0.22  → 61.90ドル

米10年国債 -0.015 → 2.890%

【本日の注目イベント】
独  独2月製造業PMI(速報値)
独  独2月サービス業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
英  英1月失業率
英  英1月財政収支
米  1月中古住宅販売件数
米  FOMC議事録(1月30・31日分)
米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

NY株がここ1週間上昇していたことから、連休明けの動きは気になっており、そろそろ上昇も一服で、もし大きく下落したらドル円も再び106円割れがあるかもしれないと予想していましたが、両市場の動きは「逆相関」でした。NYダウは254ドル下げここまでは予想の範囲内でしたが、ドル円はドルの買い戻しが活発となり、107円38銭前後までドル高が進行しています。

この動きは昨日の東京市場でも見られ、日経平均株価が200円以上の下げの中、ドル円は堅調に推移していました。結局、先週までの株価は、急落後の戻しが急すぎたことと、105円55銭まで売られたドル円は売られすぎていたということのようです。特に円は、主要通貨に対して大きく上昇し、ドル高材料が多くあったにも関わらずドル安が続いていました。「オーバーシュートだった」と見ることができるのかもしれません。とは言っても、これでドル安トレンドが転換したと見るのはまだ時期尚早です。「1時間足」では完全に雲抜けを完成させ、MACDもプラス圏に入っており、短期的な上昇力を感じますが、昨日はちょうど「200時間線」を目前に足踏みした格好になっています。そのため、この107円41銭近辺が今日の上値メドの一つと考えられます。また昨年11月6日の114円74銭の高値から、先週の105円55銭の下落幅を基にフィボナッチリトレースメントを当てはめると、23.8%戻しのレベルが107円74銭という目どころになり、このあたりも戻りの目安になりそうです。

NY株が再び下落したことで「VIX指数」も昨日は「20」を上回ってきました。まだ落ち着きを取り戻すには時間がかかるということのようです。来月にはFOMCがあり、ここでの利上げの可能性は依然として高水準です。FOMCの多くのメンバーが今回の金利上昇に伴う株価の急落は「取るにたらないこと」と、問題視していないことから「3月利上げは動かず」といった見方が主流です。そのため「今年の利上げは2回」との予想が後退し、現時点では「3回もしくは4回」という見方が多くなっています。3月のFOMCで予想通り利上げが実施されれば、4回の可能性もかなり高まりますが、それには今の金融市場が落ち着くことが前提で、FRB高官はやや楽観的だとの印象があります。

本日は106円70銭~107円70銭程度を予想しますが、先ずは107円台をキープできるかどうかです。日本株の下げは避けられないところですが、為替が前日よりも円安で推移している
ことから大きな下げにはつながらないと見ています。日経平均がプラスで終わるようだと、上記レンジの上値を抜くこともないとは言えません。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

 

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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