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ドル円108円台で膠着

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は108円台で推移。NYダウが500ドルを超える上昇を見せた際に108円80銭前後までドルが買われたものの、上値の重さは変わらず。

ユーロドルは1.22台で小動き。ユーロ円が買い戻されたが、ユーロドルの上値も徐々に重くなる。

株式市場は続伸。ダウは一時570ドルほど上昇し、引き続き荒っぽい動きが継続。引けでは410ドル高し、ナスダックも続伸して年初来でプラスに。

債券相場は小幅に続落。長期金利は2.86%近辺まで上昇。

金と原油は共に反発。原油価格は7営業日ぶりにプラスに。

ドル/円108.44~ 108.81

ユーロ/ドル1.2235 ~ 1.2297

ユーロ/円  132.90~ 134.64

NYダウ  +410.37 → 24,601.27ドル

GOLD  +10.70 →1,326.40ドル

WTI  +0.09→ 59.29ドル

米10年国債 +0.007 → 2.858%

【本日の注目イベント】
欧  IEA月報
英  英1月物価統計
米  メスター・クリーブランド連銀総裁講演

ドル円は108円台でもみ合っており、方向感の出ない展開が続いていますが、材料は引き続き、株の行方と日銀の出口戦略への思惑です。連休前の先週末には、NYダウが500ドルを下げる場面があり、ドル円も一時108円05銭までドル安が進みました。

108円台割れは避けられたものの、この水準は今年のドルの最安値になります。その後、日経新聞が「黒田総裁続投」との記事を一面トップで報じたことで、現行の金融緩和政策が維持されるとの見方からドル円は109円台まで戻しましたが、上値の重さは相変わらずです。昨日は株価が連日で大幅に反発したものの、108円台半ばから後半での推移に留まっており、米長期金利は引き続き高水準に留まっています。

足元のドル円と株価、金利の関係を見ると、金利が上昇すると株価が下落する傾向にあり、その際にはドル円が「株安からリスクオフが進み円が買われる」状況です。一方、金利が低下すると株価が上昇しますが、今度は「金利低下に反応して」ドル安が進んでいるように思えます。つまり、足元の動きはどちらかといえば「円高方向に」行きたがっているような印象です。

もっとも、そうはいっても日米欧の中銀の金融政策の違いは明らかであり、ここから積極的に円買いでいくのもリスクを伴います。108-110円のレンジ内の動きの中、抜けた方向についていくということかと思います。ここは自分の相場観に縛られずに、柔軟に対応することが肝要です。テクニカルでは先週末に108円05銭までドル安が進んだこともあり、やや下落方向に傾いていると見ています。

トランプ大統領は12日、4兆4000億ドル(約478兆円)規模の2019年度(2018年10月~19年9月)予算教書を議会に提出しました。予算教書は国防費と移民法執行費用を拡大する一方で、環境関連予算や給付金を削減しています。メディケアなどのセーフティーネット・プログラムの削減も求め、これらで捻出した予算の一部はメキシコ国境の壁建設や国防費拡大に充てる計画と伝えられています。(ブルームバーグ)

本日は日本株もさすがに上昇すると見られますが、なかなかドル円がその動きに反応しないことも想定できます。やはり主戦場はNYであって、NY株と金利の動きを見るしかありません。
予想レンジは108円20銭~109円20銭程度とします。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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