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ドル円113円台で膠着感増す

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は113円台で推移。米長期金利の低下から113円22銭まで売られたが、週末ということもあり、勢いもなく113円台半ばで越週。

ユーロドルは小幅に続伸。1.1678までユーロ高が進み、1週間ぶりの高値水準まで上昇。

株式市場は続落。ミシガン大学消費者マインドが予想を下回ったことが嫌気された。ダウは39ドル下落し、ナスダックはほぼ変わらず。

債券相場は朝方買われたものの、その後徐々に上げ幅を縮め引け値では前日とほぼ変わらず。

金は反落し、原油価格も売られた。

11月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 97.8

ドル/円113.22 ~ 113.61

ユーロ/ドル1.1640 ~1.1678

ユーロ/円  132.04~ 132.55

NYダウ  -39.73 → 23,422.21

GOLD  -13.30 →1,274.20ドル

WTI  -0.27→ 56.90

米10年国債 -0.002 → 2.398%

【本日の注目イベント】
発表予定なし

ドル円は113円台で膠着しており、114円台では上値が重く、かといって、売られる展開でもありません。113円台は居心地がいいのか、先週1週間の値動きも、週初を除けばほぼ113円台に収まっており、やや手詰まり感が漂っています。動きの鈍い最大の要因は、米長期金利の方向性のなさでしょう。先週の長期金利は2.31%~2.34%の範囲で推移し、米金利との相関が強いドル円は、この影響を受けたものと思われます。個人投資家も、ドル円のポジションでは、「ネット・ドルショート」に傾いており、ドルが下げたところではすかさず拾うスタンスであることも、ドル円が113円を割り込まない理由の一つと言えます。

東京外国為替市場の特徴の一つですが、個人投資家の売買シェアが高く、その個人投資家は、113円台半ばから下値ではドルを拾って、114円台ではそれを手放すというスタンスで臨んでいることが相場を膠着させていると見られます。直近のデータでは、東京市場のドル円スポット取引の約60%は個人投資が占めているそうです。

トランプ大統領は日本を皮切りに、APECが終了したことで、一連の外交イベントを終えたようです。昨日べトナムのハノイで、またおもしろいツイートを行っています。ブルームバーグによると、北朝鮮の金委員長と友人になる可能性について問われると、「なぜ金正恩は私のことを『老いぼれ』と侮辱するのか?私は彼のことを『太った小男』と一度も言っていないではないか」とした上で、「私は彼の友人になろうと多いに努力する。ひょっとしたら、いつの日かそうなるかもしれない」と述べています。

本日も重要イベントはなく、経済指標の発表もありません。ドル円も静かな展開が予想されますが、焦点は引き続き、米税制改革案の行方です。法人税減税が1年後から実施されるのかどうかです。

ドル円の予想レンジは113円20銭~114円程度にしたいと思います。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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