ドル円「往ってこい」の展開

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は欧州時間に115円20銭近辺まで買われたものの、NYでは金利が低下し、原油価格が47ドル台に下落したことで反落。114円51銭までドル安が進み、114円70-80銭で引ける。

ユーロドルは売られたものの1.06台は維持。ドイツの経済指標が良好だったものの、上値は限られた。

株式市場は続落。原油価格が47ドル台まで売られたことで、石油関連株が下落。ダウは44ドル下げ、他の主要指数も揃って続落。

債券相場は反発。2月のPPIは上昇したが、原油安でインフレ期待が後退。長期金利は2.60%台に低下。

金はほぼ変わらず。原油価格はサウジなど、OPEC加盟国の減産が一段と進んでいることで7日続落。47ドル台まで売られ、昨年11月末以来の水準を記録。

2月生産者物価指数  → +0.3%
ドル/円114.51 ~ 115.01

ユーロ/ドル1.0600~ 1.0647

ユーロ/円121.65~ 122.13

NYダウ-44.11 → 20,837.37ドル

GOLD-0.50 →1,202.60ドル

WTI -0.68 → 47.72ドル

米10年国債  -0.026 → 2.600%

【本日の注目イベント】
欧 オランダ下院選挙
英 英2月雇用統計
米 FOMC 政策金利発表
米 イエレン議長記者会見
米 3月NY連銀製造業景気指数
米 2月消費者物価指数
米 2月小売売上高
米 3月NAHB住宅市場指数
米 連邦債務上限の適用停止期間が終了

ドル円は115円台がやや重くなりつつある一方、114円台半ばは維持され、重要イベントを前にポジション調整の域を出ません。昨日の欧州市場では115円20銭までドルが買われたものの、上昇は続かず、NYでは一旦114円51銭まで売られた後、結局昨日の水準で戻って来ました。

本日のFOMCでは利上げはほぼ確実で、発表は朝方3時です。現行のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標0.5%~0.75%を0.75%~1.00%へと引き上げると見られています。注目すべきは、FOMCメンバーによる政策金利見通し(ドットチャート)です。年内利上げ3回が昨年12月時点での予測でしたが、これが4回を見通すことができるのかどうかです。
既に大手米銀では3回から4回に予想を見直しているところも出ており、個人的にもインフレ率以外の指標がほぼ良好なことから、その可能性は高いと考えています。

また、その後のイエレン議長の会見内容も重要です。仮にドットチャートで4回の利上げを示唆しても、議長自らの言葉が「利上げのペースは依然ゆるやかなものになる」といった内容であれば、ドルの上値は限定的なものになるかもしれません。また、その逆もあり得ます。議長は今月4日の講演で、「緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはならない可能性が高い」と発言し、市場にその準備を促しているからです。いずれにしてもカギは利上げではなく、ドットチャートと、イエレン議長の会見内容です。

もう一つの注目は、やはりオランダの総選挙でしょう。そして市場が警戒するのは、この選挙でもし極右の自由党が勝利した時のフランス大統領選への影響です。ユーロ圏第二の大国であるフランスでも「FREXIT」が起こるようなら、通貨ユーロの危機につながる恐れがあるからです。

ただ今朝の情報では、その可能性がやや低下しています。投票前日の世論調査では、ウィルダース率いる自由党の大幅後退を示しているようです。ブルームバーグは、自由党の獲得議席は150議席中16にとどまる見通しだと伝えています。これは13日公表された前回の調査結果を4議席下回っており、昨年12月には獲得議席数が32に達するとの結果もありました。自由党への支持率が低下していると見られます。ただイギリスの例もあり、昨年11月の米大統領選でも「まさか」が実際に起きており、ここは「学習効果」を無駄にしてはならない局面です。

本日は上で述べたように、動きにくい相場展開が予想されます。ドルが売られた際には114円50銭が下抜けするのかどうか。また上値は115円台半ばが重要なポイントになろうかと思います。レンジはワイドに114円~115円50銭程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

 

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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