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投資としてのICOの実力は? ICOの光と闇①

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前々から言っていたICOに関する考察シリーズをいよいよ始めました!

最初は記事一つ、動画一つくらいでまとめるつもりだったんですが、特にここ1、2か月くらいの間でICOに関連する情報、データ、オピニオンなどが爆発的に増えており、せっかくなので何回かに分けて期待できるところ懸念すべきこと、その他の視点からICOについて斬ってみることにしました。

今回は特にICOを投資手段として見た時に、果たしてICOは魅力的な手段なのか、という点に関してです。


今回の話はほぼ完全に自分が調べたり考えたりしたことではなく、5月10日にRicky Tanさんという人が公開した記事とリサーチに関して、日本語で要点を説明する形になっています。

(ちなみに自分個人としてのスタンスとしては現在のICOの状況は健全なものとは思っておらず、いずれ崩壊劇、悲劇などが続くと思っているのですが、それの根拠については次回以降で説明します。)

 

medium.com


以下に動画でも解説しています。

www.youtube.com

 

動画で話したことの要点は以下の通りです。

 

  1. ICO(Initial Coin Offerings)は暗号通貨、ブロックチェーン関連のプロジェクトが発行したコインに事前に投資する行為と今回は緩く定義
  2. 2014年7月以降、ICOをしたプロジェクト(確認できたもの)は117。その内56が資金調達を成功させ、合計で400億円近くの資金がICOで調達された
  3. 今年4月だけでも100億円以上の資金がICOで調達され、むしろ金額は加速的に大きくなってきている様相
  4. 資金調達を成功させた56のプロジェクトのうち、34のプロジェクトのコイン(トークン)は取引所でトレードされており、それらのコインの合計市場規模は1200億円程度。
  5. ICO時のトークン評価額が合計150億円程度なので、何も考えずに全てのプロジェクトに分散投資しても単純計算でおよそ8倍のリターンが得られていたことになる。
  6. ただし、同じタイミングで同じ額Ether(Ethereum上のコイン)に投資していた場合、Etherの投資リターンは10倍を超えており、ICOに投資するより割がよかったことになる
  7. データの切り方で解釈や数値は変わってくるので、あくまで参考値の一つにはなるが、よくわからないICOにお金を突っ込むよりは、Ethereumなどのプラットフォームコインに「投資」した方が結果が出せる可能性がある、ということは投資判断の材料とした方がいいかもしれない。
  8. 今後ビットコインやイーサリアム、ICOコインの価格がどうなるかは当然正確には予想は出来ないが、個人的には何もプロダクトをローンチしていないプロジェクトのコインでも簡単に10倍程度価格が上昇していく状態は異常、というかかなり危ういと思っている。
  9. (ちなみにこちらの記事は一か月ほど前に公開された記事で、その間にも色々ICOをしたプロジェクトや事件もあったので、必ずしも最新の正確な情報ではないです。)

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ビットコインについて「ビットコインを語ろう2.0」のブログを中心に、特に非技術者に向けて様々なメディア、講演会などで情報発信している。専門はビットコインのブロックチェーン技術の通貨以外への応用ビットコイン2.0と呼ばれる分野。日本のビットコイン業界を世界に追いつかせるべく、国内、海外の複数のプロジェクトに参画中。
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