NYタイムの為替市場は、序盤にドル買いへやや傾くも、高寄りした米主要株価指数がマイナス圏に沈むと、ドル売り基調に再び戻った。ダウ平均は200ドル超高の26000ドル台に乗せたが、利食いの売りに押されて一時100ドル安まで下落した。米株の動きを受けて、ドル円は110円後半から110.25円まで売られた。
LDN序盤のドイツ大連立政権への協議難航との報道に加え、来週の欧州中央銀行(ECB)理事会ではフォワードガイダンス見直しは先送りされるとのECB関係筋からの発言も伝わり、ユーロドルはNY勢参入後に一時1.2195ドルまで下値を広げた。しかしながら、ECBの出口戦略への期待は依然として高く、下値でのユーロ買い意欲は強いままであり、NY午後にかけては1.2280ドル付近までほぼ全戻しの動きとなった。ポンドドルは1.37ドル半ばで下げ渋り、1.38ドル近辺まで強含み。ドル/スイスフラン(CHF)は、昨年9月18日以来のドル安値に並ぶ0.9581CHFまでドル売り・CHF買いとなった。
ユーロ円は、NY序盤にはユーロドルに追随し、134.98円まで下値を広げた後に135円半ばまで回復。午後にはドル円の売りに引きずられ135円前半まで弱含んだ。ポンド円は152円半ばから前半に水準を落とし、一方でCHF円は114円後半から115.20円まで強含んだ。
加ドルは、明日のカナダ銀行(BOC)金融政策会合で25bp利上げが見込まれるなか、1.24加ドル半ばから1.2397加ドルまでの加ドル買いとなった。しかし、原油相場が軟調に推移したこともあり、その後は1.24加ドル前半で取引されている。加ドル円は、89.32円を頭に88円後半まで下落した。
ドル安の流れに、豪ドル/ドルは0.7937ドルを底に0.79ドル後半までじり高となり、NZドル/ドルは0.7259ドルを下値に下げ渋った。一方で、豪ドル円は88円前半から87.72円、NZドル円が80.19円までレンジの下限を広げた。
6時10分現在、ドル円は110.45円付近 、ユーロドルが1.2265ドル近辺、ユーロ円は135.45円前後で推移。

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