NY為替市場は、ドルが底堅く推移した。米12月ISM製造業景況指数は59.7と市場予想の58.1を上回り、米11月建設支出も前月比で+0.8%で市場予想の+0.5%よりも上振れたことが背景。ドル円は112.61円まで小反発し、ユーロドルは1.2004ドル、ポンドドルは1.3495ドルまで売られた。コモディティーの上昇を支えに、オセアニア通貨は底固く、豪ドル/ドルは0.78ドル前半、NZドル/ドルは0.71ドル前後で推移した。
本日は東京株式市場が大発会。ただ、海外勢も含めて、年末年始の休暇から戻っていない市場参加者も多く、為替相場は閑散取引が継続しそうだ。手がかりも乏しく、日経平均の動向を眺めながら、ドル円は112円台で小幅の上下が見込まれる。昨日は良好な米経済指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でドル売りは一段落したが、足もとではドルの重い動きは続きそうだ。昨日のFOMC議事録で、3月の利上げ予想はやや高まったものの、米物価動向がさえない中、今年3回の利上げという連邦準備理事会(FRB)の見通しに懐疑的な見方も少なくない。
ドル円の2017年の高値は1月3日に記録した118.60円で、安値は9月8日につけた107.32円。レンジは11.28円と、98年以降で5番目に小さい。今年は値幅が小さかった年の翌年ということもあり、ボラティリティーの高まりを予想する向きも多い。

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