東京市場は堅調か。欧米株はそろって軟調。米国の税制改革法案は上下両院を通過したが、総じて利益確定売りが優勢となった。法案通過を受けて長期金利は上昇しており、為替市場ではドルが買われ、ドル円は足元で113円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて35円安の22825円、ドル建てが5円安の22855円で取引を終えた。

 米国株は軟調でCME225先物も安寄りを示唆しており、弱めのスタートも想定されるが、日本株には円安進行が支えとなる。きのう同様、底堅い展開からじわじわと買いが入る展開を予想する。きょうは日銀金融政策決定会合の結果が発表される。金融政策は現状維持が濃厚だが、日米金利差拡大が改めて意識されてドル買い・円売りの流れが強まる可能性があり、その場合は後場に買いが優勢になると考える。節目の23000円を突破するような勢いを伴った上昇となる可能性もあるとみる。大きな動きが出てこなかったとしても、米国の税制改革が成立の公算となったことは好感できる材料で、年内は波乱もないとの見方が強まり、良好な地合いが維持されると予想する。日経平均の予想レンジは22800円−23200円。