NYタイムの為替市場は、ドル円が昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル売りの流れが続き、112円前半まで売り込まれ、ユーロドルはドラギECB総裁総裁の会見後に軟調に推移した。高寄りした米主要株価指数だが、ルビオ共和党上院議員が現状の税制改革法案に賛成せず、リー同党上院議員も態度を保留していると伝わると、マイナス圏に沈んで推移した。また、米10年債利回りも一時2.38%台まで上昇していたが、2.34%台まで低下。株安、債券買いのリスク回避の動きに、為替も円買いが強まった。イングランド銀行金融政策委員会(MPC)が政策金利を9対0で据え置き決定後、ポンドドルは1.34ドル半ばから1.34ドル割れまで弱含むも、その水準では下げ渋った。
本日の東京為替市場は、東京仲値にかけてドル円は強含むと予測する。本日はゴトー日(5・10日)ということで、通常は仲値不足(銀行のドル買い・円売りサイド)になりやすい。さらに本日は冬のボーナスを期待した投信の設定が多数あり、本邦勢からは円売りが出やすい環境にある。ドル円の上値を抑えるのは、この2日の円買いの動きで、ドル円だけでなくクロス円にもモデル系の円買いが出てきていることか。
欧州通貨は昨日の各中央銀行の政策金利発表で大きく動いたが、本日までEU首脳会議がブリュッセルで行われていることもあり、ユーロポンドが市場の動きの鍵になりそうだ。昨日は、ユーロポンドは0.88ポンド前半から0.8761ポンドまで、大幅にユーロ売り・ポンド買いになった。しかしブレグジットに対してネガティブなニュースが出た場合は、巻き戻しは早く大きくなる可能性もあるので警戒したい。
来週から年始まで欧米の金融機関のディーラーは休暇を取る人数が増え、来週以後はより流動性が減っていくため、どの通貨も流動性の減少による急な動きには警戒が必要になりそうだ。

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