NYタイムの為替市場は、ドル円が昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル売り流れが続き、112円前半まで売り込まれ、ユーロドルはドラギECB総裁総裁の会見後に軟調に推移した。高寄りした米主要株価指数だが、ルビオ共和党上院議員が現状の税制改革法案に賛成せず、リー同党上院議員も態度を保留していると伝わると、マイナス圏に沈んで推移した。また、米10年債利回りも一時2.38%台まで上昇していたが、2.34%台まで低下。株安、債券買いのリスク回避の動きに、為替も円買いが強まった。
 ドル円は、米11月小売売上高が前月比で予想を上回ると強含む場面もあったが、112円後半で頭を抑えられ、昨日の安値を割り込むと売りが強まり、112.07円の安値をつけた。ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)のユーロ圏経済成長見通し上方修正が発表後に1.1863ドルまで上昇した。しかし、足元のインフレ鈍化傾向は変らず、依然として大規模な量的緩和政策が必要というドラギECB総裁の見解に市場は売りに転じ、1.1771ドルまで下値を広げた。ユーロ円も133.76円を頭に、ドル円とユーロドル両方の重さに売りが加速し、先月29日以来の安値132.24円まで下げている。
本日開催されたECB理事会では、その金融政策に変更なく、「見通しが悪化すれば量的緩和(QE)の規模や期間を拡大する用意」などの声明が出された。
 イングランド銀行金融政策委員会(MPC)が政策金利を9対0で据え置き決定後、ポンドドルは1.34ドル半ばから1.34ドル割れまで弱含むも、その水準では下げ渋った。一方でポンド円は、ロンドンタイムにつけた151.90円を頭に、ドル円の落ちとともに150.65円前後まで下落した。
東京タイムに豪雇用指標の好調さを背景に上昇した豪ドルは、対ドルでは0.76ドル後半で底堅かったが、対円では86円半ばで伸び悩み、86円近辺まで水準を戻した。NZドル/ドルは0.69ドル後半で上値重く、NZドル円が78.44円まで下値を広げた。
ポロズBOC総裁の「いずれは金融緩和を一段と縮小の可能性」との発言を受け、加ドルは大きく買いに振れた。ドル/加ドルは、1.28加ドル半ばから1.2714加ドルまで加ドルが急騰した。加ドル買い・ドル売り一巡後は、1.27加ドル半ばでの推移。他クロス円が円高地合いのなかでも、加ドル円は87.53円を底に88円台を回復した。
6時3分現在、ドル円は112.25円、ユーロドルが1.1786ドル、ユーロ円は132.31円で推移。

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