東京市場は軟調か。FOMCでは大方の予想通り、政策金利が0.25%引き上げられた。2018年度の利上げ見通しは3回と、前回見通しが据え置かれ、2018年の経済見通しは引き上げられた。これを受けた米国株の反応はまちまち。ダウ平均は4日連続で最高値を更新し、ナスダック総合も上昇した一方、S&P500は終盤に売りに押され、下落で終えた。タカ派色が薄かったFOMC結果を受けて米長期金利が低下しており、為替市場ではドルが全面安。ドル円は足元で112円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて40円安の22660円、ドル建てが5円高の22705円で取引を終えた。

 大きな波乱なくFOMCを通過したが、日本株にとっては円高進行が重荷となる。長期金利の低下を受けて、このところ騰勢を強めていた金融株の上昇にもブレーキがかかると予想される。きのう日本株の売り材料となったアラバマ州の上院補選結果のネガティブ反応は限定的で、ダウ平均がしっかり上昇で終えていることは下支え材料とはなるが、新たな買い材料には乏しく、上値の重い展開を予想する。日経平均の予想レンジは22580円−22760円。