東京市場は堅調か。欧米株はそろって上昇。米国では上院での税制改革法案の可決見通しが高まったことや、パウエル次期FRB議長の上院承認公聴会発言などを好感して、主要3指数がそろって高値を更新。北朝鮮がミサイルを発射しており、これを受けて上げ幅を縮める場面があったが、引けにかけては再び騰勢を強め、高値圏で取引を終えた。ドル円は米国株高を受けてドル高が進んでおり、足元では111円40銭近辺で推移している。北朝鮮のミサイル発射はドル売り材料とはなったものの、影響は限定的。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて130円高の22630円、ドル建てが135円高の22635円で取引を終えた。

 米国株が北朝鮮のミサイル発射を受けても強い動きとなったことで、日本株も買い優勢の展開が想定される。北朝鮮に関しては、直前でミサイル準備の報道もあり、きのうの東京市場でもこれを警戒した動きも出ていた。そのため、これまでの傾向と同様、実際に挑発行動が実施されたことで、いったんの材料出尽くし感が強まる可能性が高い。ただし、朝方の話でもあり、この後に出てくる要人発言が相場をかく乱する展開も想定される。CME225先物に寄せて水準を切り上げて始まった後は、様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは22500円−22680円。