東京市場はもみ合いか。欧米株はそろって軟調。世界的な株安に歯止めがかからず売りの連鎖となった。米国ではおおむね良好な経済指標も反転材料とはならず、ダウ平均は3桁の下落となった。為替市場ではリスク回避で円が買われ、ドル円は足元で112円80銭近辺と113円を割り込んでいる。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円高の22100円、ドル建てが80円高の22120円で取引を終えた。

 外部環境は総じてネガティブ。ただし、CME225先物は上昇スタートを示唆している。日本株はきのう先んじて大きく下げている上に、22000円は心理的にもテクニカル的にも節目として意識される水準であることから、いったん売り圧力が和らぐ可能性が高い。日本だけでなく海外株式市場がそろって調整色を強めていることは警戒材料ではあり、上値を積極的に追う流れにはなりづらいとみる。ただし、日経平均はきのうまで6日続落で下げ疲れ感もあり、22000円どころでは耐性を示し、この近辺で一進一退の展開を予想する。日経平均の予想レンジは21950円−22180円。