NY為替市場のドル円、米10年債利回りが2.36%台まで低下したことで113.25円まで下落した。ユーロ円は133.10円、ポンド円は149.48円、豪ドル円は88.43円、NZドル円は78.93円まで下落した。ユーロドルはスペイン・カタルーニャ自治州を巡る独立問題により1.17ドル半ばで伸び悩む展開となった。カンリフBOE副総裁が「11月の金利決定は予測できないが、経済は明らかに鈍化していると思う」と発言したことを受けて、ポンドドルは1.32ドル台から1.31ドル後半まで下落した。
本日の東京市場のドル円は、第19回中国共産党大会が終了することで、北朝鮮による挑発行為への警戒感が高まることで伸び悩む展開を予想する。今朝は、北朝鮮が生物兵器開発の可能性との報道を受けて、弱含みに推移している。
NYカットのオプションが113.00円(26日)、113.50円(24日)、114.00円(25日)に控えていることで、オプションの行使価格を軸にした値動きが想定される。
昨日は、衆議院選挙での連立予想の勝利を受けて日経平均株価は15連騰、ドル円は114.10円まで続伸したものの、114円台でのドル売り圧力は強く、「噂・思惑で仕掛けて、事実で手仕舞え」の相場格言通りに利食い売りが優勢となった。
北朝鮮は、トランプ米大統領が「嵐の前の静けさ」と言及したように、本日で38日間の沈黙を保っているが、本日第19回中国共産党大会が終了することで、太平洋上での水爆実験や弾道ミサイル発射を強行する可能性が警戒されている。米国サイドは、11月上旬にトランプ米大統領がアジア諸国を歴訪し、日本(6日)、韓国(7日)、中国(8日)の首脳との会談を予定していることで、予防的先制攻撃の可能性は低下している。
ドル売りオーダーは、現時点では114.00円(25日NYカットのオプション)、114.20円、114.30円、114.50円(27日のNYカットのオプション)、115.00円、ドル買いオーダーは、113.30円、113.00-20円(割り込むとストップロス)に観測されている。
ユーロドルは、26日の欧州中央銀行(ECB)理事会での資産購入策の減額・延長への警戒感から動きづらい展開のなか、スペインのカタルーニャ自治州による独立宣言とスペイン政府による自治権剥奪警告を受けた政治的な混迷、メルケル独首相の連立協議への警戒感などから伸び悩む展開を予想する。

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