USDJPY United States Dollar vs Japanese Yen

　NYタイムのドル円は、欧米株高によるリスク選好の円売り地合い、強い米中古住宅販売件数、米予算決議案可決を受けた大型減税法案前進への期待から、113.57円まで上昇した。ユーロドルはドル買いに押され1.1763ドルまで下落。ポンドドルは1.3201ドルまで上昇。
本日の東京市場のドル円は、金曜日の米上院での予算決議案可決を受けたNY株高・ドル高、昨日の衆議院選挙での連立与党の勝利を受けた日経平均15連騰期待から、続伸が予想される。オセアニア市場では、113.95円まで上昇している。
しかしながら、連立与党の議席数が憲法改正発議の2/3を上回ったことで、今後はアベノミクスなどの経済政策よりも、憲法改正に軸足が置かれる可能性が高まることで、「噂・思惑で仕掛けて、事実で手仕舞え」の相場格言通りに、利食い売りが上値を抑える展開に要警戒となる。
また、北朝鮮が24日の第19回中国共産党大会の終了後に、太平洋上での水爆実験や弾道ミサイル発射を強行する可能性が払しょくされないことも、朝鮮半島情勢の地政学リスク回避の円買い圧力を警戒せざるをえない要因となる。また、米財務省の為替報告書が「実質実効為替レートは20％円安水準」と再確認したことも、貿易不均衡是正圧力の観点からドル円の抑制要因となる。
ドル売りオーダーは、現時点では114.00円（25日NYカットのオプション）、114.20円、、114.50円、115.00円、ドル買いオーダーは、112.30円、112.00-10円に観測されている。
ユーロドルは、スペインのカタルーニャ自治州による独立宣言とスペイン政府による自治権はく奪警告を受けた政治的な混迷、26日の欧州中央銀行（ECB）理事会での資産購入策の減額・延長懸念、メルケル独首相の連立協議への警戒感などから伸び悩む展開を予想する。