NYタイムは、欧米株高によるリスク選好の円売り地合いや、強い米中古住宅販売件数を受けた米金利上昇・ドル高を支援に、ドル円は7月14日以来、3カ月ぶりの高値113.57円をつけた。米予算決議案可決を受けた、大型減税法案前進への期待も米金利上昇・ドル高を支援。ハト派のイエレンFRB議長が、自身の再任の可能性を含めた次期FRB議長人事について昨日トランプ大統領と会談したのに続き、本日もホワイトハウスを訪問して市場の憶測を呼び、113.20円台へ下押す場面もあった。しかし、ホワイトハウス訪問は米財務長官との半期定例会合のためとされ、FRB人事については、パウエルFRB理事や、タカ派とされるテイラー・スタンフォード大学教授を有力候補とするホワイトハウスの見解も聞かれた。ドル円は113円半ばへ戻して週の取引を終えた。
欧州通貨はまちまち。ユーロドルはドル買いに押され一時1.1763ドルまで下落。ユーロ円は133円半ばで戻りが抑えられる時間帯が多かった。
一方、ポンドドルは1.3201ドルまで上昇。ポンド円は4日以来の高値149.83円をつけた。メイ英首相がブレグジット交渉に対して楽観的な考えを示し、週末を控えたポンドのショートカバーが優勢だった。
昨日は株安先行で買われたリスク回避通貨のスイスフラン(CHF)は反転下落。対ドルで0.9853CHFまでCHF安に。CHF円は115円前半で戻りが鈍かった。
豪ドル/ドルは12日以来の安値0.7808ドル、NZドル/ドルは5月22日以来の安値0.6954ドルまで売られた。NZドルはニュージーランドの新たな連立政権の政策への懸念も尾を引いている。NZドル円は79円前後で安値もみ合い。豪ドル円は88.60円までじり安となった。
加ドルは、加8月小売売上高が前月比-0.3%、自動車を除くベースでも-0.7%と、プラスを見込んでいた市場予想に反して低下したことから軟調。ドル/加ドルは8月31日以来の水準1.2630加ドル、加ドル円は89.80円まで加ドル安となった。
6時現在、ドル円は113.52円、ユーロドルは1.1784ドル、ユーロ円は133.77円で推移。

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