NYタイムは、ダウ平均が3日連続で高値を更新して、終値で初の23000ドル台乗せを達成するなど、米主要株価指数は軒並み史上最高値圏で堅調に推移した。為替はリスク選好を意識した円売りが先行。ドル円は113.05円と、6日以来の大台を回復した。
米地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)公表が近づくと、警戒感から112円後半へ下押した。ベージュ・ブックは、緩慢あるいは緩やかなペースで経済活動が拡大している状況を引き続き確認する一方、依然として物価上昇圧力が鈍い点を指摘。米長期金利の反応は鈍く、2.34%付近で小動き。ドル円の戻りは鈍かった。
クロス円も円売りが優勢で、ドル円が伸び悩んだ後も、ドルが押し戻される動きによる対ドルでの各通貨の反転を後押しに上伸した。ユーロ円は133.28円、ポンド円は149.15円、スイスフラン(CHF)円は115.17円まで上昇。資源国通貨も、豪ドル円が88.63円、NZドル円は80.80円とともに5日以来の高値。加ドル円は9月29日以来の高値90.64円をつけた。
対ドルで他通貨は、クロス円への連れ高やドルの伸び悩みから底堅かった。ユーロドルは東京タイムにつけた1.1781ドルを上抜けて弾みをつけ、1.1805ドルまでじり高。豪ドル/ドルは0.78ドル前半から半ば、NZドル/ドルは0.71ドル前半から半ばへ持ち直した。ポンドドルは当初、底堅いユーロに対するポンド売りが重しとなり、1.31ドル後半で戻りが鈍かったが、次第に底堅さを回復。1.32ドル台へ反発した。
一方、ドルCHFは0.98CHF付近のCHF安水準で推移。リスク回避通貨であるCHFは株高のなかでは買われづらかった。
ドル/加ドルは先週末13日以来、3営業日ぶりの水準1.2458加ドルまで加ドル高。加8月製造業出荷が前月比+1.6%と市場予想の-0.1%を上回った。また、OPEC(石油輸出国機構)の減産延長への前向きな姿勢を好感して原油相場が上昇。産油国通貨の加ドルを支えた。米週間原油在庫は原油相場の強い支援とならず、加ドル相場にとっても明確な買い材料になりにくかった。
ドル/南ア・ランド(ZAR)は13.60ZAR付近、ZAR円は8.30円付近までZAR売りに。南ア内閣改造の内容が嫌気されている。
6時現在、ドル円は112.94円、ユーロドルは1.1787ドル、ユーロ円は133.12円で推移。

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