NYタイムのドル円は、トランプ大統領が次期FRB議長候補としてスタンフォード大のジョン・テイラー教授を高く評価しているとの報道を受けて、米長期金利が上昇したことで、111円後半から112.29円まで上昇した。ユーロドルは、スペイン政府がカタルーニャ自治州の19日までの独立宣言撤回を要求したことで、1.18ドル前半から1.17ドル後半へ下押した。
本日の東京市場のドル円は、衆議院選挙での与党優勢観測を受けた日経平均株価の上昇基調、トランプ米政権の税制改革期待を受けたニューヨーク株式市場の上昇基調というリスク選好地合いから底堅い展開ながら、朝鮮半島の地政学リスク回避の円買いが上値を抑える展開を予想する。
ポジティブ・サプライズとしては、昨晩のドル円の上昇要因とされた米朝の外交交渉の進展、タカ派のテイラー・スタンフォード大教授の次期FRB議長就任の可能性が高まること、が挙げられる。ネガティブ・サプライズは、北朝鮮が明日の18日の中国共産党大会の前後に、太平洋上での水爆実験や弾道ミサイル発射を強行する可能性が挙げられる。
トランプ米大統領は、11月上旬に訪日してゴルフ外交を予定していること、訪韓した際には、非武装地帯への訪問を予定していること、朝鮮半島周辺には第5空母打撃群(ロナルド・レーガン)だけしかいない状況での軍事攻撃は想定できない。
第2回日米経済対話では、日米貿易不均衡是正への言及はなかったものの、日米2国間の貿易交渉への言及があったことで、米財務省の為替報告書での日米貿易不均衡是正圧力への警戒感がドル円の上値を抑える要因となる。
ドル売りオーダーは、現時点では112.30-40円、112.50-60円(超えるとストップロス)、112.70円、112.80円、113.00円、ドル買いオーダーは、111.50円、111.40円、111.10-20円に観測されている。NYカットのオプションは112.00円(17日・20日)、112.30円(18日)に控えている。
ユーロドルは、スペインのカタルーニャ自治州による独立問題への警戒感、26日の欧州中央銀行(ECB)理事会での資産購入策の延長懸念、メルケル独首相の連立協議が難航するとの警戒感などから伸び悩む展開を予想する。

Euro vs US Dollar (FX:EURUSD)
FXチャート
から 2 2024 まで 3 2024 Euro vs US Dollarのチャートをもっと見るにはこちらをクリック
Euro vs US Dollar (FX:EURUSD)
FXチャート
から 3 2023 まで 3 2024 Euro vs US Dollarのチャートをもっと見るにはこちらをクリック