東京市場はもみ合いか。欧州株はまちまちで米国株は軟調。米国では決算を発表した金融株が売りに押される展開。主要3指数はそろって取引時間中の史上最高値を更新したものの失速し、下落で終えた。ドル円はポンド乱高下の影響を受けたが足元では112円20銭近辺と、きのうの取引時間の水準からはやや円高といった程度の動き。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて30円高の20980円、ドル建てが65円高の21015円で取引を終えた。

 序盤はSQに絡む売買で荒い動きが出てくる可能性もある。米国株は下げたとはいえ下げ幅は小幅で、決算で下げたシティグループやJPモルガン・チェースも、決算内容自体は良好であった。海外からは買い材料には乏しいものの、大きく売る材料もない。きのう決算を発表したファーストリテイリングやセブン&アイはADRでは上昇している。週末で積極的に上値を追うような流れにはなりづらいとみるが、日本株は足元の地合いの強さもあり、底堅い動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは20850円−21050円。