東京市場は堅調か。9月開催のFOMC議事録では、多くのメンバーが年内の追加利上げに前向きであった一方、何人かのメンバーはインフレ上昇が確信できるまで利上げの見送りを主張したことが判明し、内容は総じてハト派的と受け止められた。議事要旨を受けた米国株は上昇し、この日の高値圏で終えている。ドル円は112円40銭近辺と落ち着いた動き。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて75円高の20945円、ドル建てが105円高の20975円で取引を終えた。

 議事要旨を消化した米国株が上昇となったことから、日本株も買い優勢の展開が想定される。ドル円は小動きだが、現状では急速な円高など極端な動きが出なければ、マーケットへの影響は限定的と考える。きょうの日本経済新聞では、衆議院選挙の与党優勢を1面で報じているが、これも政権の安定という点でマーケットには好感される可能性が高い。きのう届かなかった2015年6月のザラ場高値20952円を上回り、21000円をうかがう展開を予想する。日経平均の予想レンジは20880円−21080円。