NYタイムの為替市場は、ドル円は112円前半から半ばまでの水準で上下し、欧州通貨は対ドルや対円で強含んだ。注目された9月19-20日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表では、多くのメンバーが今年の追加利上げが正当化されると判断するも、インフレ鈍化は一時的な要因ではない可能性があるとの懸念を示した。議事録を受けての金融市場の反応は限定的ながらも、ドルは上値の重い展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースは速くないとの見方が米株を下支えし、ダウ平均は史上最高値を更新した。株高継続によるリスク選好の円売りに、クロス円は堅調に推移した。引けにかけて、フィッシャーFRB副議長の「現在の株式市場はバブルではない」との発言が伝わったことで、クロス円の買いは強まった。
 ドル円はドル売り、円売りに挟まれて112.08円を底に112円半ばまでのレンジで取引された。ユーロドルが1.1869ドルと9月26日以来の高値まで上昇し、ポンドドルは1.31ドル後半から1.3234ドルまでじり高となった。ドル/スイスフラン(CHF)も0.97CHF半ばから前半までドルは水準を下げた。
ユーロ円はロンドンタイムの132円半ばを底に9月25日以来の133.50円まで、ポンド円も148円近辺から148.86円へ、CHF円が115円付近から115円半ばまでの、欧州通貨高・円安となった。
オセアニア通貨は欧州通貨ほどの強さはなかったが、底堅い値動きとなった。豪ドルは対ドルで0.77ドル後半、対円では87円半ばでじり高となった。NZドル/ドルが0.70ドル後半で推移し、NZドル円が79円半ばで下げ渋った。
NY原油が堅調な値動きだったこともあり、産油国通貨である加ドルも買いが優勢となった。ドル/加ドルは1.25加ドル前半から1.24加ドル半ばまで、加ドル円が89円後半から90.30円近辺までの加ドル高となった。
6時現在、ドル円は112.50円、ユーロドルは1.1859ドル、ユーロ円は133.41円で推移。

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