東京市場は続伸か。欧米株式の大幅高や円安進行を受けて買い戻しが続きそうだ。欧米市場の反応はある程度織り込んでいたものの、ドル円が1ドル=109円台まで円安が進行している点が大きい。米国市場では足元まで売り込まれた金融株が上昇率トップで返って来ており、日本株も内需系の金融セクターへの買い戻しが意識されやすい。国連安全保障理事会は北朝鮮への制裁決議案を全会一致で可決した。当初米国が提示した内容からは中国やロシアに配慮するかたちの妥協案となったが、北朝鮮からの対抗措置への懸念が薄れたわけではない。ただ、きょうに関しては米主要指数でS&P500が終値ベースで史上最高値更新となったほか、日本株との連動性が高い米長期金利が大幅に上昇しており、いったんは地政学リスクをかき消すムードが強まる展開が予想される。
CME225先物(12月限)は円建てが大証日中終値と比べて140円高の19550円、ドル建てが185円高の19595円で取引を終えた。
日経平均の予想レンジは19600円−19680円。日経平均は25日線超えスタートが予想される一方、TOPIXは8/7高値を起点に9/1高値を通る右下がりの上値抵抗線のフシを終値で超えられるかが注目される。