東京市場は大幅反発か。昨晩の米国市場では序盤は地政学リスクを背景に売り優勢となったが、引けでは吸収し主要3指数ともに上昇で終了。ドル円相場も108円台前半から「たくり足」のような値動きとなり、目先の下値を固めた公算が大きい。しばらくは109円台前半を固める動きが想定されるものの、瞬間的に110円台に突っかける場面も想定され、日本株への買い戻し要因となることが予想される。日本株のADRも軒並み高となっていることに加え、米アップル株の史上最高値更新により電子部品を中心とした値幅ハイテク株が買われ、指数をけん引しそうだ。また、今月に入って劣勢を強いられている銀行や証券、不動産、保険などの内需金融セクターを買い戻す機運がみられるかどうかが、上値を伸ばせるポイントになる。
日経平均はきのうで200日線(19321円)、TOPIXは昨年11月安値を起点とする中期のサポートライン付近に到達している。日経平均の予想レンジは19400円−19600円。