NYタイムはドルが売られた。トランプ米大統領がメキシコとの国境に壁をつくる予算確保のためなら、債務上限の引き上げが遅れて政府機関が閉鎖されるのも辞さないとの見解を示した。市場はリスク回避を意識して、米長期金利は欧州タイムの2.22%付近から2.16%台まで低下。ドル円は、弱い米新築住宅販売件数も嫌気して、109円の節目を割り込んだ。米7月新築住宅販売は57.1万件と、市場予想の61.2万件より弱く、前月の63.0万件(61.0万件から修正)から失速した。その後も戻りが鈍く、米株が重い動きとなるなか108.92円の安値をつけた。
弱い米住宅指標後のドル安から、ユーロドルは1.18ドル前半で上値を試した。ワイトマン独連銀総裁の資産購入を早く終わらせるべきとの見解や、ハンソン・エストニア中銀総裁による「足元のユーロ高は、大きな変化ではない」との発言もユーロを支援。ユーロドルは一時1.1823ドルまで上昇した。ユーロ円は円高地合いが重しとなり、128円後半で伸び悩んだ。
ポンドは対ユーロでの売りが重しとなり、対ドルでも1.2780ドルまで下落。ポンド円は139.44円まで、ユーロポンドは0.92ポンド半ばまでポンド安となった。英企業調査で英・EU離脱後の景況に慎重な見方が示されたことも地合いを悪化させた。
NZドルはNZ・GDP見通しの引き下げの影響が尾を引いており、NZドル/ドルは一時0.7198ドル、NZドル円は78.57円まで下落。豪ドル/ドルも0.79ドル付近で戻りが鈍く、豪ドル円は86.08円までじり安となった。
産油国通貨の加ドルは米原油在庫減少の発表後、対ドルを中心に買われた。NY原油先物は47ドル後半から、伸び悩み場面を挟みつつも48ドル半ばへ上昇。ドル/加ドルは一時1.2541加ドルまで加ドルじり高。ただ、NAFTA(北米自由貿易協)の先行き不透明感から上昇はやや控えめ。加ドル円は86円後半で持ち直した。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫統計(8/18時点)は、原油在庫が-332.7万バレル(前週 -894.5万バレル)と取り崩しが継続。原油受け渡し地点オクラホマ州クッシング原油在庫は-50.3万バレル(前週 +67.8万バレル)減少に転じた。
6時現在、ドル円は109.04円、ユーロドルは1.1807ドル、ユーロ円は128.75円で推移。

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