NYタイム、ドル円は109.65円と3営業日ぶりの高値をつけた。ダウ平均が一時200ドルを超える上昇となり、リスク回避の流れが巻き戻された。米政権内で税制改革に関する方針に前進が見られるとの報道も市場ムードを支えた。米8月リッチモンド連銀製造業指数が+14と、前月から横ばいの水準を維持。+10前後へ減速するとの見方もあったことから、ドル円は109円半ばで上値を試す動きに。その後、109円前半へ下押して推移する時間帯もあったが、終盤の取引が薄い中で再びレンジ上限を広げた。24日からのジャクソンホール会合を控え、ここもとの下落幅を縮小する方向で調整が進んだ。公表された7月の公定歩合議事録では全会一致で公定歩合が据え置きされたことが明らかとなった。
対円でドルが底堅く推移するなか、対ユーロでもドル買いが優勢だった。独8月ZEW景気期待指数が+10.0と市場予想の+15.0より弱く、3カ月連続で水準を低下させたことも、ユーロを圧迫。ユーロドルは1.17ドル半ばで戻りが鈍かった。ユーロ円も128円後半で上値が重かったが、ドル円が上伸すると129円の節目に近づいた。
ポンドドルは1.2820ドルに観測されたストップロスの売りをつけ、1.2811ドルまで水準を下げた。ポンド円も140.07円までじり安。ただ、同オーダーをこなした後、ポンドドルは1.28ドル前半レンジを継続しつつも下げ渋る動きに。オーダー円は140円半ばへ戻した。
米株堅調によるリスク回避姿勢の緩和から、市場センチメントに反応しやすい資源国通貨は下げ渋った。豪ドル/ドルは0.7898ドル、NZドル/ドルは0.7273ドルを下値に、不安定に振れつつも、豪ドル/ドルは0.79ドル前半、NZドル/ドルは一時0.73ドル付近へ戻した。豪ドル円は86円前半から86円後半へ水準を上げ、NZドル円は79円後半で戻りを試した。
NY原油先物が47ドル前半から、一時48ドル付近へ上昇したことから、産油国通貨の加ドルも買いが強まる場面があった。ドル/加ドルは1.2526加ドル、加ドル円は87.37円まで加ドル高に。ただ、原油相場の伸び悩みとともに下押した。
6時現在、ドル円は109.57円、ユーロドルは1.1762ドル、ユーロ円は128.88円で推移。

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