NY為替市場ではリスクオフの円買いが先行。バルセロナテロ事件や、トランプ政権の政策運営に対する警戒感で投資家のセンチメントは悪化し、リスクオフの流れが継続した。ただ、円買いが一巡すると米長期債利回りの上昇に伴い、円高に調整が入った。米8月ミシガン大学消費者信頼感指数は97.6と、1月以来の高水準となったが、反応は鈍い。
ドル円は108.60円まで4月19日以来の安値を塗り替えた後は109円前半に持ち直して推移。バージニア州で発生した白人至上主義を巡る死傷事件を受け、同主義との関連が指摘されるバノン首席戦略官の更迭発表を受けて、ドル円は一時109.60円まで切り返したが、上値の重さは変わっていない。ユーロ円は127.56円から128.79円、豪ドル円は86.00円から87.05円、NZドル円は79.53円まで下押し後は80.36円まで反発した。ポンド円は一時6月15日以来の安値となる139.79円まで弱含んだ。
ドルは円以外の主要通貨に対しても上値が重い。米年内追加利上げの不透明感や、トランプ政権の政策運営に対する不安で、ドルの軟調地合いは継続しており、ユーロドルは1.17ドル半ば、ポンドドルは1.28ドル後半で底堅く、豪ドル/ドルは0.7944ドル、NZドル/ドルは0.7335ドルまで買われた。
7月の加消費者物価指数は前年比+1.2%と市場予想と一致するも、前月の+1.0%から伸びが加速し、加ドルは買いで反応。ドル/加ドルは1.2557加ドルまで加ドル高に振れたほか、加ドル円は87.27円まで強含んだ。
6時現在、ドル円は109.18円、ユーロドルは1.1761ドル、ユーロ円は128.40円で推移。

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