東京市場は大幅安か。欧米株はそろって軟調。欧州ではFOMC議事要旨公表を受けて金融株が売られた。米国ではトランプ大統領が助言組織を解散したことが嫌気される中、コーン米国家経済会議委員長の辞職の噂も流れて売りが優勢。バルセロナでテロ事件が発生したこともリスク回避の流れに拍車をかけ、ダウ平均は274ドル安と大幅に下落した。ドル円はリスク・オフの円高が進み、足元では109円40銭近辺で推移している。CME225先物は大証日中終値と比べて200円安の19480円、ドル建てが195円安の19485円で取引を終えた。

 北朝鮮リスクが依然くすぶる中でネガティブ材料が続出しており、全面安の展開が想定される。CME225先物水準からは19500円近辺からのスタートとなりそうだが、今週、週初に19500円を割ったところで下げが止まって反転しており、いったんは19500円どころで落ち着きどころを探ると考える。ただし、今週はここまで上値の重い動きが続いており、押し目買いは期待しづらい。19500円より下での推移が続いた場合には、見切り売りが加速する可能性もある。日経平均の予想レンジは19350円−19600円。