東京市場はもみ合いか。欧州株はそろって上昇。ダウ平均は4日続伸で22000ドル台を回復した。ただ、公表された7月開催のFOMC議事要旨では、物価の伸び悩みが懸念されていることが明らかになり、米長期債利回りが低下。これを受けて金融株が売られたことなどから、引けにかけては伸び悩んだ。ドル円は議事要旨を受けてドル安・円高が進行し、足元では110円10銭近辺で推移している。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べて20円安の19710円、ドル建てが15円安の19715円で取引を終えた。

 議事要旨確認後の円高進行が日本株には重しとなる展開が想定される。ただ、ドル円は110円台は維持しており、極端にネガティブに捉える動きも限定的と考える。欧米株も堅調な動きが続いており、上値も重いが下値も固いという地合いとなりそうだ。国内も新たな材料には乏しく、こう着相場が続くと予想する。日経平均の予想レンジは19650円−19780円。