NY為替市場ではドルが軟調な動き。トランプ米大統領は製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムを解散すると発表し、トランプ政権運営への懸念が強まった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を受けて、ドル売りが加速した。議事録では、多くのメンバーがインフレ鈍化に懸念を示した。多くのメンバーが2%弱のインフレ率が予想より長期化していると判断し、インフレ期待は十分に抑制されているかをめぐっては見解が分かれた。一部のメンバーは、ンフレ率が2%目標に上昇する兆候が見られるまで追加利上げを見送るべきと主張した。バランスシートの縮小については、大半が次回会合での縮小開始を支持した。
FOMC議事録が年内追加利上げ期待を強める内容とはならず、米10年債利回りは2.21%台まで低下し、ドル円は110.03円まで弱含んだ。ドラギECB総裁がジャクソンホールでの演説で金融政策の変更を示唆しないとの報道を受けて売りが先行していたユーロドルは1.1779ドルまで反発した。金属相場など商品市況の好調も後押しに、豪ドル/ドルは0.7934ドル、NZドル/ドルは0.7318ドルまで上昇した。原油相場は軟調な動きとなったが、加ドルは買いが優勢でドル/加ドルは1.2614加ドルまで下押した。ポンドドルは1.28ドル後半で小じっかり。
クロス円はまちまち。ユーロ円は129.52円、ポンド円は141.73円までじり安となった一方で、豪ドル円は87.47円、NZドル円は80.61円、加ドル円は87.35円まで上昇した。
6時現在、ドル円は110.19円、ユーロドルは1.1767ドル、ユーロ円は129.67円で推移。

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